2008年08月14日
水問題のインデックス
「水の惑星」と呼ばれる地球における淡水は、3500万km3と推定されています。地球上の水資源は、量的には昔から変わらず、しかも、それは偏在しています。
その淡水の約70%が農業水として利用されていますが、食糧生産に不可欠なものとして「水」が、世界で枯渇しつつあるとの報告がされています。(リンク)
農産物の生産や製品の製造の際には水が必要ですが、日本が多くの農産物を輸入すれば、輸出国では栽培のために水が消費されており、それを仮に国内で栽培しようとすると多くの水が必要となります。この、農産物の輸入によって日本が節約できた水資源を仮想水(バーチャルウォーター)
と呼びます。(リンク)
東京大学生産技術研究所/人間・社会系部門/沖 大幹教授の推計によりますと、仮想水の総輸入量は約640億立方メートル/年とのことです。(リンク)
水資源に恵まれた日本が、水資源の逼迫した外国から食糧の輸入を続ければ、農業生産国の水資源問題を顕在化させるので、手痛い日本叩きを招きかねません。(リンク)
21世紀は「水の世紀」(リンク)といわれますが、日本においては、水問題と食糧自給率の問題は同時に俯瞰していく必要がありそうです。
そのような問題意識に基づいて、《水問題のインデックス》と《食糧問題に関するインデックス》を取り上げてみたいと思います。
投稿者 staff : 09:37 | コメント (2) | トラックバック
2008年08月11日
森林について考える~①今の日本って、森林は多いけど・・・~
こんにちは
夏真っ盛りで、暑いですね
私は以前、長野に住んでいたことがあり、
日陰に入ると涼しい長野が恋しいこの頃です
長野に居るとき、森林関係のことを少し学びました。
それを活かして、継続して森林のことを追求していってみたいと思います
どうぞお付き合いくださいませ☆
まず「今私達の暮らしている日本の森林
ってどうなってる?
」かを、
まとめてみたいと思います~。
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投稿者 megu3 : 21:53 | コメント (4) | トラックバック
2008年06月30日
リン鉱石と食糧危機
7月から肥料がまた値上がりするそうですよ。
先日、資材屋さんと話をしたら、化成肥料の値上がりが半端じゃない。単肥は化成肥料の原料に取られて、店の方にもなかなか入ってこないそうです。また、資金力のある大規模農家を中心に、値上げに備えて肥料の買占めに走るものがいれば、一方、肥料屋の売り惜しみもあって、ますます市場に流れないような状況になっているらしい。
また今までは、化成肥料に比べ有機肥料は割り高で、それが有機の妨げにもなっていたようですが、今やその価格差もかなり縮まってきたとのこと。
資源のリサイクル、生ゴミ堆肥など、本気で考えていかなければならない時期に、既に入っているのです。
以下、「NBonline」より引用します。
■リン鉱石と食糧危機6月3日、国連食糧農業機関(FAO)が主催してローマで開かれた食料サミットで討議された内容が連日報じられたが、肥料に関する記事が全く見られない。
資源問題としてレアメタルのことは最近ようやく語られることが多くなった。しかし、世界的に食糧危機が叫ばれているいま、肥料・飼料用のリン鉱石のことが報じられることがほとんどないのは不思議だ。
食糧生産には欠かせない肥料の3要素(窒素、リン酸、カリ)のうち「生命の根源」とも言われる成分で農作物の品質と深い関係にあり、酪農の飼料としても必要なリン酸の原料資源、しかも代替物がないリン鉱石の価格がスカイロケッティングと表現されるように高騰している。
世界の肥料価格は2007年に2倍になった。しかし、リン鉱石、リン酸肥料は5月12日に起きた中国における主要産地である四川省大地震の影響もあって、この3カ月でさらに2倍になった。
人類が紀元前3000年頃から始めた農業の歴史上不足し続けてきたのがリン酸である。その原料であるリン鉱石の枯渇がいま心配されているのである。その資源事情を見てみよう。
投稿者 komayu : 21:20 | コメント (5) | トラックバック
2008年05月25日
世界の水資源問題とは?
石油や鉱石など、資源の枯渇問題が騒がれています。しかし、生命の源ともいえる水資源の問題は、一層深刻なものがあります。以前にも、びんさんが“ヴァーチャルウォーター”についての記事を書かれていましたが、あらためて水資源問題について、整理しておきたいと思います。
以下、「るいネット」の投稿記事から。
生物は、水なくしては生存不能である。にもかかわらず、世界の重要な食料生産地域の多くで,潅漑用水が底をつき始めている。ダムの建設により河川の水が海に流れ込まない時期が発生(ガンジス川、インダス川、ナイル川、コロラド川etc.)したり、世界の重要な食料生産地域の多くで,地下水を汲み上げ過ぎて潅漑用水が底をつき(インド・中国北部などの穀倉地帯etc.)、土壌の塩類集積が生産力を低下(中国、インド、パキスタン、中央アジア、アメリカetc.)させているという。
さらに、近代化の必要から農業用水を都市用水へと転用する圧力を受けている例(北京、バンコク、ジャカルタ、マニラetc.)も多いらしい。
以上が、「21世紀は『水の世紀』」と言われる所以であろう。
世界の水資源問題については、農水省のHPより 「世界の水資源と我が国の農業用水」のパンフレットによくまとめられていたので、紹介したいと思います。
【水環境の現実】私たちが暮らす地球は、宇宙のなかでも数少ない水の惑星です。確かに、地球上には水が豊富にあります。しかし、私たちは地球上にある水のうち、わずかな部分しか水資源として使用できないのが現実です。
私たちは様々な生産活動のために水資源を使用しています。世界の水の使用量は加速的に増加しており、特に生活用水の使用量が著しく伸びていますが、世界中で使用量が最も多いのは、今も昔も農業用水なのです。
私達は、農業用水としての使用を始めとして、地球上の水資源を適切に使用していくために、今一度、健全で、環境的にも持続可能な水循環について考えていかなければなりません。
投稿者 komayu : 07:28 | コメント (1) | トラックバック
2008年03月23日
地球規模化する環境問題
めっきり春めいてきました。
黄沙などに由来する「春霞」は、古くから歌や句などに表現されてきましたが、現代では、「黄沙」そのものも「春の季語」だそうです。

低気圧一過、春霞みかかる日本列島
今回は、「黄沙」ならぬ「光化学物質」に関する記事の紹介です。
讀賣新聞の記事(2008年3月21日)によれば、
中国大陸からの大気によって光化学オキシダントの濃度が上昇することで米の収量が減じているそうです。
投稿者 ayabin : 23:42 | コメント (0) | トラックバック
2008年02月02日
ヴァーチャルウォーターは、共認社会の新たな評価指標になるか?(2)
今や、環境も経済もボーダーレスの時代です。ですから、ひとたび破綻をきたせばその影響は一国内に留まることはありません。にもかかわらず、自ら統合することのできない経済活動が大手を振って闊歩しています。
共認社会の到来に相応しい評価指標として、ヴァーチャルウォーターの可能性を検討してみたいと思います。
◆VWを考慮したら、日本の水の自給率は60%にも満たない?
![]()
図2:ヴァーチャルウォーターを考慮した「水」自給率
出典:東京大学 生産技術研究所 沖・鼎 研究室 2007年度 生研公開
よって、ヴァーチャルウォーター(VW)を考慮した「水」自給率は、上記グラフをさらに下廻り60%にも満たないということでしょう。
◆評価指標としてのVW
![]()
図3:1人当たり潜在的年間使用可能水量
出典:『世界の水危機、日本の水問題』より
自然条件によって規定される水資源の豊かさを、「1人当たり潜在的年間使用可能水量」で読み取り、その上で「ヴァーチャルウォーター(VW)」を見ていけば、問題点が浮き彫りになってきそうです。
例えば、日常的な生活実感では水資源に恵まれているように感じている日本の「水」自給率が60%強なのに対し、砂漠化が危惧されている中国が90%強というのは、ヴァーチャルウォーター(VW)ならではです。
それは、穀物自給率(May.27,2004.Rev.)では中国:94.6%、日本:24.2%であることによるものですが、しかし、厳しい現実の予兆が見えつつあります。
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投稿者 ayabin : 06:41 | コメント (2) | トラックバック
2008年02月01日
ヴァーチャルウォーターは、共認社会の新たな評価指標になるか?(1)
21世紀は、水をめぐる争奪が危惧されています。地理的な特性からくる降雨量の違いもさることながら、営まれる生活の違いや生産活動の違いによって、実質的な水需要は変動します。
その実態を把握するに当たって、「ヴァーチャルウォーター」という概念を「東京大学生産技術研究所の沖 大幹教授グループ」は提唱し、試算数値データを開示(http://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/Info/Press200207/)しています。そのデータを参考にさせていただきながら、問題点を追ってみたいと思います。
◆ヴァーチャルウォーター(VW)とは、何か?
ヴァーチャルウォーターとは、ロンドン大学のトニーアラン教授が1990年代初頭に思いついた概念、だそうです。当初は、中近東諸国のように一人当たりの水資源量が絶対的に少ない国々において、水をめぐる国家間の争いが激化していないのは何故か? というと、大量の食糧を国外から輸入することにより、自国で生産した場合に比べて国内の水資源を節約できているので、食糧の輸入はヴァーチャルウォーター(仮想水)を輸入している様なものだ、と捉えたということです。
同様の趣旨で、日本が輸入している穀物を日本で栽培していたらどの程度の水資源が必要であったか、あるいは畜産製品を生産するための飼料用の穀物の生産等にはどの程度の水が必要であったかを、日本における生産場面で必要とされる水資源(灌漑水+天水起源の土壌水分)と単位面積当たりの穀物の収量(単収)を考慮して算出したものを、沖 大幹教授グループは[仮想投入水量(=ヴァーチャルウォーター)]と定義し直しています。
すなわち、ある製品の単位量を生産するのに必要な水量を「水消費原単位」といいますが、それを輸入元の単位とするか、輸出元のものとするかで、
輸出元 → [現実投入水量]
輸入元 → [仮想投入水量]=ヴァーチャルウォーター(VW)
と整理した、ということです。
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投稿者 ayabin : 23:23 | コメント (0) | トラックバック
2007年12月29日
多様な農業技術と生物多様性
こんにちは。北川です。
環境の再生と、生物多様性の観点から、水田本来の機能と必要性、再生の取り組みについて考えています。
現在、農業は環境負荷の大要因として取上げられる事が多いのですが、それは、効率追求⇒経済的価値を第一義と思い込んでいる大規模単一栽培の方向に乗ってから起きてきた現象でもあります。
ある作物を、効率よく作り、市場に供給する方法として、投入と回収のサイクルで農産物を作るのが、単一栽培の特徴です。だから、不確定要素としての、「虫」や「鳥」。「草」は排除対象にしかなりませんし、排除のために投入物を必要とします。投入物(肥料・薬・資材)は工業に頼り、お金をモノサシにして計算する対象ですし、販売価格と同様に農産物を市場の鎖に繋ぐ要因になっています。
それは、現代の循環型と言われる農法でも、有機農法でも、単一栽培である限り、同様で、単に工業由来か否かの違いでしかありません。
その上、この農法は、対象作物が限定されるので、対象作物の知識は洗練されるものの、自然や環境に対する認識は退化しがちです。近年、昔の農法が注目される理由は、ここにあると思います。
「会津農書」という貞享元年(1684年)会津幕内村の佐瀬与次右衛門が表した農書があります。3巻からなり、上巻は稲作、中巻は畑作、下巻は農家生活全般(農具等も含む)です。
一部を引用紹介します。
田冬水
<原文> 山里田共に惣而田へハ冬水掛けてよし。何れの川も何れの江堀にも、川ごミ有もの也。取わけ町尻、村尻、其外汚を水の掛処ハ冬水懸てよし。其上路辺より雨降に惣水流れ入てよし。水口三ヶ一程の所へハ、江を立て、尻土へ計懸へし。水口の所ハ田植て懸る故に冬ハ除てよし。卑泥ハ春水掛ても不苦、陸田ハ春水を干べし。遅くほしてハ鮮田に成りて悪し。 <現代語訳>田へ冬水をかけること 山田、里田ともにどの田へも冬に水をかけてよい。どんな川にも水路にも、川泥がまじっているからである。とりわけ町や村の排水、そのほか、くぼ地にたまった水をかけるとよい。水口から三分の一ほどのところまで水路を掘り、水尻のほうへだけ流しこむ。水口のところは田植えをしてからかけるので、冬はかけなくてよい。卑泥田は、春になっても水をかけておいてよい。乾田は春になったら水を干す。あまり遅く干したのでは、塊返しした土が乾かず、生田になってよくない。
【文献1】『日本農書全集第十九巻 会津農書 会津農書附録』原著者:佐瀬与次右衛門(1684年)、校注・執筆:庄子吉之助、長谷川吉次、佐々木長生、小山卓、農山漁村文化協会、1982年8月25日発行
『会津歌農書 幕内農業記』(pp.109-110)
(八五)田冬水 附春水
<原文>冬水をかけよ岡田へごみたまり 土もくさりて能事そかし冬のうち居村の堀のかゝる田ハ 汚水ましハり猶によろしきあら田にも冬水かけよ土はやく くさり本田の性と成へき元よりもひとろむきにハ冬水を かけ流しけりごみためるとて春の水かけしその田の稲草ハ そたちきをへと実入かひなし
上巻の稲作の記述です。
「水田再生」(鷲谷いづみ著―家の光協会出版)の解説を紹介します。
(引用)
上巻では、土を九種、水田を八種に分類しています。
土と田んぼの多様性を認識した上で、多様な管理の方法を提案している極めて実践的で、多様性を意識した農書です。水稲単収の記述からは、上の上田は実に480kgという当時としては驚くべき高収量をあげていた事がわかります。当時は、会津の水田は大きく陸田と卑泥田に2分され、本農書によれば、卑泥田は、収穫後でも水田に水を注ぐためにできるとされています。卑泥田は乾田に比べて有機肥料の肥効が小さく、多量に施用すれば有害とし、このような水田では有機肥料を多用しないように勧めています。これは今日の常識と変わりません。また、卑泥田は秋にうなっておけば鍬目より日も通り、どの土塊の間にも川ごみが溜まり田が肥えてよいとして秋耕起を勧めています。つまり、乾田では秋耕起をすれば土地がやせるので、春耕起を行い、また湿田では秋耕起をすれば地力が出ないので秋耕起するといった慣行は、近年まで宮城県を中心に続いていたようです。卑泥田で深耕すれば養分が深く入ってしまい、肥効が遅れることが指摘されています。
そしてなおわれわれが今日当面している地力の問題の多くが、この時代すでに的確に対処されていた事は驚くべきことですし、これは、生物多様性の概念と農業技術の統一が現実的である事を示唆する深い概念でもあります。三七〇年も前に地力の問題を取上げ、特に土壌の科学的特性に着目して、農業技術の実践を行い、しかもそれを克明に記載して残した先人が存在したことは、驚嘆するほかはありません。
佐瀬与次右衛門は次の短歌を『会津歌農書』の中に残しています。
草も木ももちたる性のままにしてよく育つるを真土といふ
(引用終わり)
現代では、なんでも乾田化を目指して農地を改良しようとします。農法の単一化が効率的というわけですが、なんか違う気がします。
会津農書では、冬水たんぼの技術を紹介していますが、これは、近年注目されている技術です(別の機会に詳しく紹介したいと思います)。冬水田んぼの技術は、単に作物の育成のためだけでなく、田んぼを取り巻く生態系を創る事によって、生態系サービスを農作物に還元する技術でもあるようです。先だって小松さんの記事にあった「リン」の不足の問題も、水鳥の生息域になることで、補う事ができています。370年前には、明確に認識荒れていた農業技術です。
本当の循環型の農法、継続可能であるということは、生合成物質の連鎖を作ること、生物多様性のなかで生きる方法の追求によらなければならないのではないかと思います。それは、単一栽培の流れとは、相反するようです。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
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投稿者 parmalat : 22:21 | コメント (0) | トラックバック
2007年12月22日
石油よりも先に“リン”が枯渇する!?
こんにちは、小松です。
バイオ燃料を巡っては、これまでも様々な問題が指摘されてきましたが、また新たな問題提起があったので報告します。
「農業情報研究所」の記事を転載します。
バイオ燃料農業が燐の消尽を早める
燐なしでは農業もバイオ燃料もないとブラジル専門家近年の世界的バイオ燃料ブームは、食料生産用の土地資源や水資源の枯渇につながるという資源面からの批判を浴びてきた。ところが、ブラジルの土壌専門家は、今や作物肥料として不可欠な燐の消尽という、今まで光が当てられることのなかった新たな側面から、バイオ燃料の主導権を競うブラジルやその他多くの国の貪欲なバイオ燃料増産計画が農業の終焉にまでつながることを恐れているという。
インター・プレス・サービス(IPS)の今年10月10日付の報道によると、前月、サンパウロで開かれたバイオエネルギー会議で、ラブラス連邦大学のJosé Oswaldo Siqueira土壌微生物学教授は、「燐は石油よりも前に使い尽くされてしまう危険性がある」と警告した。
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投稿者 komayu : 18:00 | コメント (0) | トラックバック
2007年12月11日
エタノール副産物飼料で牛の大腸菌・O157 が倍増!
こんにちは。最近は、るいネットでも「肉食」の問題を追求している小松です。
以前「牛が環境への最大の脅威!?」という記事でも書いたように、世界中で飼育されている牛の数は、なんと15億頭といわれています。今や牧畜が環境に与える影響はかなり深刻で、言い換えれば、肉食が環境を蝕んでいると言っても過言ではありません。
読んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、そのものズバリ!「肉食が地球を滅ぼす」という本では、かなり的確に問題が提起されていると思いました。
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/daiyogen48.html
さて、バイオエタノール政策によって穀物の価格が高騰し、牧畜の飼料にも影響が出ているようですが、一方で、エタノール生産の副産物であるDDGS(穀物蒸留粕)の利用が検討され、実際に使われているようです。が、これはこれで問題がありそうなのです。
以下、「農業情報研究所」より引用します。
エタノール副産物飼料で牛の大腸菌・O157 が倍増 カンザス州立大の研究バイオエタノール生産の拡大も一因となって、品不足と価格上昇が進むトウモロコシに代替する飼料成分として、エタノール生産の副産物であるDDGS(穀物蒸留粕)の利用が模索され、実際にも広がっている。エタノール産業は、畜産・食肉産業の批判をかわす手段の一つとしてこれを利用しており、これが飼料コストの上昇に喘ぐ畜産業の救世主となるかもしれないと期待する向きもある。
ところが、なんと、DDGSで飼育した牛では、後腸中に存在する大腸菌・O157が大きく増加することをカンザス州立大学の研究者が確認したという。研究者は、「これは非常に興味ある観察で、食品安全性に関係した深い意味がある」と言っている。DDGSは、救世主どころか、消費者の安全性不信を煽り立て、命取りになるかもしれない。参照
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投稿者 komayu : 19:44 | コメント (0) | トラックバック
2007年10月24日
土の中の分解者:土壌生物の働き
昔から、作物づくりは先ず土づくりから、と言われてきました。一方では、水耕栽培や工場野菜など、土を使わない生産も登場してきています。
そこで、少し立ち戻って、土って何だろう?土と植物の関係は?良い土ってどんなもの?といったことを、考えてみたいと思います。
今回は、生態系の中での土、特に有機物分解の過程に着目してみます。

図は、自然界の物質循環を表しています。土中の養分を植物が吸収し、その植物を動物が食べ、さらに大きな動物が食べていきます。それら動植物の死骸を、土の中の生物たちが分解して、再び植物に吸収されることで、生態系として一つのサイクルが出来上がっています。(学校で習いましたね)
では、土の中での分解過程をさらに詳しく見てみましょう。
投稿者 sbaba : 20:16 | コメント (0) | トラックバック
2007年10月12日
牛が環境への最大の脅威!?
こんにちは、最近はめっきり牛肉を食べなくなった小松です。
BSEだけでなく、成長ホルモンという怪しげな物質が使われていたり、それが男性の生殖能力を低下させていたり、そもそも肉食がガンの原因?になっていたり、「牛肉って、肉食ってどうなんだろう?」と考えさせられてしまいます。
私たちの農園では、近隣の畜産農家から出る牛糞を使って自家製の堆肥を作っていますが、糞尿の処理というのは、畜産農家の一番の悩みの種のようです。うまく使えば資源になりますが、使ってくれる人がなければ、結局は環境破壊の原因にしかならないんですよね。
そんな中、今度はこんな記事を見つけました。
「農業情報研究所」より引用します。
牛が環境への最大の脅威 FAO報告世界の家畜生産部門は、他のどの農業部門よりも急速に成長している。それは13億の人々の生計を支え、世界の農業生産高の40%を生み出している。途上国の多くの貧しい農民にとっては、家畜は更新可能なエネルギー源や不可欠の有機肥料源ともなっている。経済的繁栄とともに、世界の人々は年々多量の肉と乳製品を消費するようになった。世界の食肉生産は1991/2001年の2億2900万トンから2050年には4億6500万トンに倍増する一方、乳生産量も5億8000万トンから10億430万トンへの同様に増加すると予測される。
しかし、報告は、家畜、特に牛部門のこのような急速な成長は、気候変動、森林、野生動物にとっての最大の脅威となっており、さらに酸性雨から外来種の導入、砂漠化から海洋におけるデッドゾーンの創出、河川や飲料水の汚染から珊瑚礁破壊など、現在も最も深刻な環境問題の最大の元凶の一つになっていると言う。
この調査は、牛だけでなく、羊、鶏、豚、山羊が引き起こす環境問題も調査している。しかし、ほとんどすべての環境問題への最大の寄与者は、世界で15億頭を数える牛だという。
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投稿者 komayu : 18:00 | コメント (0) | トラックバック
2007年08月24日
日本の森林は、危機に瀕しているか?
●「消失」と「劣化」という森林の危機
「消失」とは、開発などにより文字通り森林自体が消失すること。
「劣化」とは、人工林などの手入れを怠ったが故に、森が不健康な状態になるケース。密植で林冠が覆われて林床に陽が注さなければ、草木も健全に育たず、生物多様性は低く、雨などで侵食されれば山崩れや森林崩壊もある。
伐採跡地に再造林がなされない場合、それが大面積だったり人工林の歴史が長いと、種子の供給がなされないので、森林は再生され難い、という。
ところで、地球規模の森林危機は、「消失」だが、日本に限っては(見てくれの)森林資源のストックはあるので、「劣化」の危機が上位課題といえる。
木を切って森林ができた(1)
木を切って森林ができた(2)
植物国家という視点に基づく、農業・林業そして社会統合
で浮き彫りになるのは、「江戸時代の里山は、中長期的視点に基づく森林資源の保全・育成を蔑ろにしなかったことと、手入れが行き届いたので林業として成立し得たが、戦後の人工林は深山にまで及んだので、手入れが思うに任せず先行かなくなった。」ということどろう。
それは、終戦による急激な木材需要に任せて成長量を上回る伐採・収穫を行ったことによる。大面積の皆伐や単一樹種の広範囲植林が、動植物の生態系バランスを崩し、生物多様性や防災機能の低下をもたらしたことは、過ちと認めざるを得まい。
投稿者 ayabin : 08:45 | コメント (2) | トラックバック
2007年08月10日
獣害問題
Hakosukaさんの「鳥獣害」記事に関連して・・・
月の輪熊の捕獲数が、2004年:2,241頭、2006年:5,185頭という記事を目にして驚きました。レッドデータブックに絶滅危惧種が載るたびに報道がなされ、野生動物の数は減っているとの印象があるだけに、意外です。イノシシ、シカ、カモシカ、野うさぎ等も確実に増えているらしいです。
◆野生動物が増えた原因
原因は生息環境がよくなったから、という記事を読んで、「なんで?」と思いました。「人工林の手入れを怠っていたから、野生動物の生息環境が劣化し、人里に下りてくるので獣害が増えている」と思っていましたので、2度ビックリという感じです。
「木を伐ると、その跡地に草が生える。だから伐採跡地は、ウサギ、シカ、カモシカなどにとっては格好の餌場になる。」というのです。
山林では、「造林地も伐採地も年とともに木が茂ると下草が減ってくる。→食べ物に困った野性動物は、木の皮を食べる。→その木が枯れると下草が生えて餌となる。」という悪循環が起きている、というんです。
イノシシの場合は、農地の放棄などが餌場とねぐらの提供になっているというから厄介です。つまり、「農地の放棄→ススキや笹の繁茂→土中にミミズが増える→餌場・ねぐらの提供となる→新たな餌場を求めて近場の耕作地に出没→さらに農地の放棄⇒イノシシの増加」と、こちらも負のループ・・・
(参考:「森林からのニッポン再生」田中淳夫著/平凡社新書)
投稿者 ayabin : 08:21 | コメント (0) | トラックバック
2007年08月05日
割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(5)
「環境」を、「いのちを育む場」と捉えることで、一気に身近な問題となってきました。それは、多くの人々が潜在的に「環境問題をなんとかしたい」と感ずることの根拠としても合致するように思います。
●どうする? に向けての可能性探索
昨今の環境問題は、1960年代の「公害問題」のように加・被害者の別が明瞭でなかったり、地球温暖化問題のように因果関係を実証しにくかったり、さらには貧困や飢えのように本能を直撃しないので、分りにくくなっています。
薄々とは潜在思念で捉えることのできる環境問題も、核心に迫り確信に至るには、事実を紡いで論理だてて考えることが必要です。そして「問題事象の発掘・構造化→対応方針化」には観念が必要です。
幸いなことに、るいネットには社会板・生活板・史論板などがあり、社会統合の要素を網羅しつつありますし、その他インターネット上の見識や認識を持ち寄って、突破口を検討し合っていけば前進可能だと思います。
●叩き台の提起
皆さんと検討を進めるための叩き台を、一旦、思いつくままですが、提起してみます。
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2007年07月13日
割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(3)
前2回は、現況を把握するため、「割り箸から見た環境問題」環境三四郎(リンク)の記事から割り箸をめぐる情報を見てきました。
箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(1)
箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(2)
今回は、農林水産省の[平成18年度森林・林業白書の概要](リンク)を概観することで、我が国の林業事情を把握したいと思います。
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投稿者 ayabin : 08:56 | コメント (1) | トラックバック
2007年07月08日
割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(2)
前回同様、問題を把握するため、基礎的な事実抽出の続きです。
(「割り箸から見た環境問題」環境三四郎/1999年度春調査プロジェクト
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/frame.htm?99/k01/6_18prs1.htm)
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2007年07月07日
割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(1)
一頃マスコミを賑わせた、「割り箸問題」を手掛かりに森林環境問題を考えてみたいと思います。
その皮切りに、東大の学生が割り箸問題を取り上げているので、まずは、その時のデータから基礎事実を抽出してみます。
(「割り箸から見た環境問題」環境三四郎/1999年度春調査プロジェクト
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/frame.htm?99/k01/6_18prs1.htm)
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投稿者 ayabin : 08:30 | コメント (2) | トラックバック
2007年05月18日
◆今後の追求してみたいテーマ◆
なんでやサロンで、食の視点で今後このブログで扱いたいテーマを挙げました。
その一部を紹介します
〔テーマ〕 野菜をめぐるウソ?ホント?~野菜神話に迫る
1.学校給食の「調理の原則」ってどうなん? ~文科省
2.色の濃いほうれん草は身体にいいってホント? ~農水省
3.野菜の色は濃いほうが身体にいいってホント? ~野菜選びのポイント
4.農水省は何を言っている?厚生省は何を言っている?~安定供給と安全な食料
5.野菜にまつわる情報、誰が正しいことを言っているの? 栄養学者?植物学者?病理学者?~各学問のウソホント
6.野菜の栄養と、サプリメントの栄養って 一緒なの?
7.薬味に市販の青紫蘇を使うのってどうなん?~農薬と青紫蘇
8.トマトの旬って夏? ~野菜の陰陽
最近で言えば、納豆にまつわる捏造事件。
私たち消費者はマスコミの情報に短絡的に飛びつきがちです。
マスコミがでっち上げて、一部の学者がそれに加担し、
一つのネタを消費者が飽きるまで持ち上げ続け、それを繰り返す・・・
情報に踊らされないために、賢い消費者になるためにも、自らが当事者となって、皆でこの場を盛り上げていきましょう

(なんでやサロン風景)
投稿者 pochi : 22:49 | コメント (1) | トラックバック
2007年04月05日
日本の稲作の農薬使用金額は世界の55%?!なんで?
社会系掲示板サイト「るいネット」http://www.rui.jp/に、こんな質問が来ています。
日本の稲作の農薬使用金額は世界のなんと55%を占めている?!http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=148407
(続きに引用してます)
確かに疑問!

稲作の現場をご存知の方、どうか実態も含めて教えてください~
続きを読む "日本の稲作の農薬使用金額は世界の55%?!なんで?"
投稿者 nanbanandeya : 19:29 | コメント (4) | トラックバック
2006年12月29日
キューバの再生可能エネルギー
■今回はキューバのエネルギー偏です。
1989年の社会主義圏の倒壊によって、キューバは国際市場から石油を購入することができなくなってしまう。世帯用には年間400万トンの石油が使われていたが、これを200万トンまで削減しなければならなかった。エネルギー使用を50%削減するという必要性が、エネルギー計画の大胆な改革や再生可能エネルギーの大がかりな推進へとつながったのだ。
投稿者 tiwawa : 20:10 | コメント (0) | トラックバック
2006年12月23日
西洋と東洋の自然観と農業の違い(メソポタミア:ギルガメシュ叙事詩から考える)
雅無乱http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeyaです。今日は、農業の起源と環境破壊について考えてみます。
NHKスペシャルの四大文明:第二集「メソポタミア」を、先日やっと観ることができた。
この番組では、栽培の始まりから「文明の黎明期」≒都市国家の成立のあたりまでを紹介していた(撮影当時の1990年代は、湾岸戦争のアメリカの攻撃によって一部は破壊されていたが、イラクのいろいろな遺跡の様子が出てきていて、そういう意味でも興味深かった。今はもっと徹底的に破壊されてしまっているだろう)。
![]()
※「ウルのジッグラト」画像はここ↓から
http://jp.encarta.msn.com/media_461550220_761572159_-1_1/content.html
栽培の起源
は9000年前の、トルコ・アナトリア高原。ユーフラテス川の源流の「肥沃な三日月地帯」と呼ばれている土地である。定住して狩猟・採集生活を営んでいた部族が、野生の麦を栽培し始めたのが最初と考えられている。
当時はまだ土器は無かった。麦を粉にする際に用いたと思われる石臼や、ヤギの角に薄くした石をはめ込んでつくった「鎌」などが発見されている。麦は、粉にして水を混ぜて、熱した石の上に薄く延ばして焼いて食べていたらしい。
その後、チグリス・ユーフラテス川の下流域に栽培は拡がり、最盛期の生産性は76.1倍(=一粒から76.1粒収穫できる)だったそうだ。現代でもヨーロッパで15倍から16倍、アメリカで23倍だから、いかに当時の生産性の高さが驚異的であったかがわかる。
ところが、BC2350年からBC2100年にかけて、単位面積あたりの麦の収量が最盛期の4割にまで急激に落ち込む
。この急激な収穫量が激減は、乾燥地における灌漑農業のやりすぎによる塩害と、上流のレバノン杉の過剰伐採による水不足が原因と考えられている。
そして、BC2000年くらいに、このあたりの文明は滅亡する。
番組では世界最古の記録された物語「ギルガメシュの叙事詩」が紹介された。
http://ghibli-fc.net/rabo/monoke_yo/yomitoku39.htmlも参考にしながら紹介する。
続きを読む "西洋と東洋の自然観と農業の違い(メソポタミア:ギルガメシュ叙事詩から考える)"
投稿者 nanbanandeya : 23:44 | コメント (0) | トラックバック
2006年12月09日
石油浸け農業は、食糧としてエネルギーを生産していない
現代農業は、肥料・農薬・農耕機械を使用しますが、それは農業が石油化学工業に依存しているということに他なりません。ハウス農業では、この傾向は特に著しく、いわゆる季節はずれの食糧生産は極端なネルギー浪費型です。反収は上がっても、食糧としてエネルギーを生産していない、といえます。
「農」におけるエネルギー生産性に関する記事
世界の食糧需給の状況ってホントはどうなの? 2006年10月26日
世界の食糧需給の状況ってホントはどうなの?・・・第2回 2006年10月31日
を読んでから、そのことが気になっていたのですが、面白いデータを発見しました。
==========
◆稲作における投入エネルギー◆
――――――――――――――――――――――――――――
1950年 1974年 1974年/1950年
――――――――――――――――――――――――――――
投入エネルギー
(肥料、燃料、農薬など) 38.39 197.44 5.14
産出エネルギー
(玄米収量換算) 48.72 74.34 1.53
産出/投入比 1.27 0.38 0.30
――――――――――――――――――――――――――――
*「エネルギーから見た環境・食糧問題」より
石井 吉徳(富山国際大学教授,東京大学名誉教授)
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その対極にあるのが、自然農法・有機農法です。
by びん
投稿者 staff : 00:01 | コメント (0) | トラックバック
2006年11月09日
肉食が引き起こす多面的な問題
「世界の統計 第4章 農林水産業」「4-8 1人当たり供給食糧(2002年)」のデータがあり、先進諸国(特に欧米)の肉類の供給量の多さに驚きました。
この肉食が引き起こす多面的な問題を提起して食生活の提案をしているブログがあったので紹介します。
肉食再考委員会
~以下このブログからの引用です~
●肉食と環境・・・今日の晩ご飯を肉抜きにしたら。。。
ハンバーグ1個(牛肉100g)を食べないことで、節約できる資源
・水 2,000リットル(お風呂の湯船10杯分)
・森林 4.5㎡(1.4坪)
・ガソリン 20.8リットル(プリウスで738km走行可能)
・穀類 1.6㎏(4人分の食糧支援)
・メタンガス120g(メタンガスの温暖化効果は二酸化炭素の24倍)
お肉抜きの食事は、環境保護効果がとても高い、 ということが分かっていただけたでしょうか?
投稿者 nara1958 : 22:30 | コメント (3) | トラックバック
2006年10月30日
米を(水田を)見直そう
るいネットで「米を世界に広めようリンク」という記事を読んだ。で、水田の効用を色々調べてみると、↓の記事を発見。
「水田は浄化装置付き巨大ダム」リンク
これによると、水田では窒素やリンが除去できるし、一定期間水田に貯えられた水は、いくらかは地下水として浸透していく(しかも浄化された水として)。河川水として放置しておけば、たった一日で海に流れ込んでしまう水を極めて有効に利用できる。
そして、水田には連作障害がない。新たな畑を求めてジャングルを焼くことも必要ない。
水資源や森林資源などもっと有効に使うことを考えるなら、「米を世界の主食にする」ことはメリットが多いと思う。
投稿者 kurosen : 13:21 | コメント (0) | トラックバック
2006年10月20日
中国、ヤバイです
こんばんは、コータローと言います
最近、農業問題がこれからの社会を考える上でかなり重要な問題であることに気づいて、農業について関心を持ち始めた者です
どうぞ、よろしく
さて、日本は、今や最大の貿易相手国となった中国から、多くの農産物を輸入していますが、その中国が農産物輸入国になり始めています。日本が頼りにしている中国の自給率が下がると日本はどうなっちゃうの
実は、さらに気になることが、中国で進行中なのです
投稿者 shushu : 00:29 | コメント (7) | トラックバック
2006年10月03日
林業は今こそ転換期
総務省の統計データから、今度は林業について考えてみた。
林業経営を見ると、
林業所得 造林補助金20--50ha未満 645千円 321千円
50--100 564 511
100--500 352 1,109
500ha 以上 -3,242 12,051
なんと、林業所得はほんの僅かで、補助金が無ければやっていけない状態。しかも規模が大きくなるほど所得が目減りして(農業と正反対)、500ha以上では完全な赤字。
補助金が無ければ成り立たない、林業って、一体何なんだろう?
林業の歴史は意外と新しく、戦国時代の築城あたりが始まりらしい。更に時代は下って、第二次世界大戦に突入すると、多くの木材や燃料が必要とされた。そして戦後復興~高度成長の時代に入り、木材の需要が高まるとともに、森林はどんどん伐採されていった。有名な秋田杉などは、戦争前から高度成長にかけてのわずか50年間で、すっかり伐り尽くされてしまったという。
「モクネット」さん参照。
昔は山の恵みは木材だけではなく、木の実やウサギや熊や鮭など、食生活そのものを山に依存していた。自然に対して敬虔な気持ちをもちながら、その恵みを利用させてもらう、という感覚を人々はもっていたと言われている。
また、森林があるお陰で雨水が川に集められ、人々の生活が守られた。また豊かな川の水が農作物を育ててくれた。他にも防風林になったり、土砂の流出や崩壊を防いでくれたり、山や森林や川というものは、我々にとって不可欠な存在なのだと思う。
つまり、山や森林や川というものは非常に公益性が高く、であるが故にみんなで考え、守っていかなくてはいけないのだと思う。だから植林や造林に対して補助金(支援金)が使われることはもっともだと思うのだが、そのような公益性の高いはずの山や森林が、個人の所有物になっていることにとても違和感を覚える。
現在、木材の需要はがた落ちで、森林の手入れも十分に行き渡っていないと言う。だとすれば、もはや金儲けのための林業に執着する意味など無いのではないだろうか。むしろ本来の公益性、みんなのための、「新しい林業」に脱皮する転換期が訪れているのだと思う。
小松
投稿者 komayu : 21:00 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月16日
地球温暖化って悪い事でもなさそう
地球温暖化で砂漠化が進み、世界規模で農産物の生産量が減少し、食料危機が来る様に報道されていますが、本当なんでしょうか?
地球が温暖化していけば、農作物の作付け適地が北上すると言う事になります。
日本で考えてみれば、北海道の畑面積が全国の畑面積(牧草地含む)の58.4%で、普通畑で見れば48.8%です。おおよそ全国の畑の50%が北海道に集中しています。
日本の耕地種別面積(昭和51年~平成12年)
温暖化が進めば、ジャガイモ等の限られた農産物しか栽培出来なかった畑で、多様な農産物の栽培が可能になるという事になり、自給率向上に貢献する事にも繋がるように思えます。
世界的に同様な地理的条件が存在すると言う仮定が成立するなら、マンザラ悪い事とも思えなくなってきます。
じぃちゃん
投稿者 hakosuka : 13:57 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月10日
鳥インフルエンザの原因って?
>大阪府松原市の飼育業者のアイガモがA型鳥インフルエンザに感染した問題で、県は4日、出荷元の桜井市内の農場のアイガモ34羽から採取した12検体を正式検査した結果、2検体からA型鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した。感染力の強い高病原性かどうかを確認するため、独立行政法人・動物衛生研究所(茨城県つくば市)に検体を送った。結果は一両日中にも判明する見通し。県は同農場に、アイガモの移動の自粛を引き続き要請した。【大森顕浩】(毎日新聞11月5日朝刊)
ついにすぐそこまでやって来た。奈良県で検出されたのはこれが初めて。うちの鶏に限って、とは思いながらも、さすがにちょっと不安になる。
鳥インフルエンザって、どうなん?
>トリインフルエンザ (Avian influenza, bird flu)とは、鳥類に感染する(インフルエンザ)ウイルスである。 >トリインフルエンザは、元々、野生の水鳥(アヒルなどのカモ類)に共生して存在している。 若鳥に20%の感染が見出されることもある。 水鳥の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。 >野鳥では感染しても宿主は発症しないが、家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い死亡率をもたらすものがあり、そのタイプを高病原性トリインフルエンザ(Highly Pathogenic Avian Influenza, HPAI)と呼ぶ。… …このうちH5N1型ウイルスでは家禽と接触した人間への感染、発病が報告されている。人とのインフルエンザとウイルスと混じり合い、人間の間で感染する能力を持つウイルスが生まれることが懸念されている。 (ウィキペディアより)
鳥インフルエンザ、狂牛病、鯉ヘルペス…、これらに共通して言えることは、どれも人間の食用として飼育されている動物ということだ。先の引用からも判るように、野鳥は鳥インフルエンザウィルスに感染しても発症しない。要するに自然界には当たり前のように存在しているのだ。それが家禽類に感染するとバタバタと死んでいく。ということは、“家畜”というものに問題があるのは明らかではないだろうか。
つまり、原因は人間にあるのだ。
美味しい肉や卵、そして収量を上げるために、人為的な品種改良や人工物質・化学物質の入った飼料が与えられる。それによって次々と新たな脅威が生み出されていく。
やはり諸悪の根源に利益追求・市場拡大があると断定して間違いないだろう。
小松
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