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2009年12月12日

新シリーズ【「新しい農のかたち」の実現に向けた政策提言】(1)

お久しぶりの長谷です。

tiwawa さんの記事
新しい「農」への途---秩序と集団の再生が「農」への最大の期待!」
にもあるように、現在、農への社会的期待は、高まるばかりで、このブログでも、農の持つ課題、問題、構造を、事例を取り上げながら、追求してきました。

 そして、今回から始まる新シリーズでは、それらを受けて、いよいよ、「新しい農のかたち」
を実現する具体的な制度、政策を提言して、可能性を形にして行きたいと思います。

 現在、既存の政治家や官僚が、実現できる答え(農の可能性)を打ち出せていないのに、素人が政策を提言して行くとは、大それたことに思えるかもしれません。が、それは、既得権益に縛られ、また、社会統合を専業の仕事としているという構造的欠陥を孕んだ統合階級故に出来ないのであって、既存の枠や利権に囚われる必要の無い、我々素人
こそが、あらたな可能性を提示できるのではないでしょうか。
 そこで、このシリーズでは、以下、10回に分けて、農の現場の実感も交えて、提言して行きます。

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写真は、農林水産省HPからお借りしました。


【「新しい農のかたち」の実現に向けた政策提言】

1.今、人々が農に求めるのは食そのものではなく、精神的な安心基盤である。

2.不安の大きな要因は、国として生産基盤を他国に依存している状況にある。脱アメリカの実践例。

3.アメリカから離れても日本の農業はやっていける。実は日本人の技術力は農業分野でも優れている。

4.現状に合わせた制度を作るという認識転換が必要。

5.兼業農家は、現実的に見ればその発生は合理的。他業種の長所を農業に活かすなど、様々な可能性が見えてくる。

6.企業の農業参入は新たな可能性を生み出す。

7.企業の農業参入、共同体化。

8.成功のポイントは、「地域のみんなの当事者意識」と「統合役の存在」

9.「みんな」で、必要なものを支えていく仕組み「支援金制度」の構築は必須。

10.必要なのは、みんなの意見を紡いで作り出す「共認形成」。


では、今日は、早速、

1.今、人々が農に求めるのは食そのものではなく、精神的な安心基盤である。

と言うことで、るいネットから投稿を紹介します。


http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=28984


「農は意識生産」という明確なパラダイム転換が必要。

ここのところの地域ネット、自給に関する投稿を拝読してあらためて感じるのは、実は、「農」は、意識生産であるということです。

 市場化の波に巻き込まれていなかった時代には、「農」は、不可欠な食糧生産という営みであると同時に、生活と一体化した、あるいは、生きることそのものであったと言えると思います。それは、物的追究というよりも、精神的充足も含めた、一種の意識生産と呼べるでしょう。
 つまり、「農」は、元来、意識生産という側面を持っていました。

 ところが、「農」が市場に組み込まれ始め、「農業」となり、大規模化、少品目多量生産化、効率化(市場で言うところの)、コスト削減を目指し始めたときから、「農」は物的生産となり、工業製品化の道を辿り始めたと言っても過言ではないと思います。

 しかし、この会議室で何度も話題として挙がっているように、流れは逆転して、本来の方向に向かいつつあります。ただし、社会状況や諸条件が昔とは異なる現在、全く可逆的に元へ戻るわけではないし、目指すべきでもない。

 「自給の社会化」を始め、いろんな提起がされると思いますが、これからの農を考える上では、「農は意識生産」という再認識、パラダイム転換が不可欠ではないでしょうか。

 具体的に言えば、たとえば、無農薬栽培品、有機栽培品、味がよい、栄養価が高い、希少品種という、生産物そのものが持っている価値は、それは、それで大切なことではありますが、本質的に重要なのは、農をとおした、あるいは、それにまつわる精神的な充足、人の営み、つながり、活動や考え(意識)です。

 農業体験事業や、インターンシップ事業は、それを具体化したもののひとつですが、「農は意識生産」という認識を明確に持っていないと中途半端なものになってしまうでしょう。

 また、地域ネット、統合ネットとの関連では、、敢えて市場社会の概念である「売る」という言葉を使って表現すると、農業生産物を売ると言うよりも(実際売ってはいますが)、生産グループや地域での取り組みや、活動している人達の活力を売る、地域を売ると言ってもよいと思います。
 
 これからは、農産物を買うとは、そういうものを買うということを意味するのではないでしょうか。

現在、世界的な経済危機等を契機とした、秩序崩壊への不安と焦りから農業への関心が高まっています。そして、今、人々が農に求めるのは食そのものではなく、精神的な安心基盤。お腹を充たす食から共認充足の食への転換と言えます。また、市場を越えた農と言い換えることも出来るでしょう。
 この認識は、政策、制度を考えて行く上でも決定的に重要で、かつ、ベースとして、農の価値(=精神的安心基盤)を社会的に共通認識とすることが必須です。
 それが出来ていないので、結局、市場原理の中で不利な立場にある農業(生産者)に対して、価格補償や所得補償、生産調整という、市場原理的発想の政策制度しか打ち出されていない。結果として、生産者の活力や消費者(都市住民)の「農の社会的価値(精神基盤)」に対する評価がまだまだ低いということになってしまっています。
 つねにこの視点に立ち戻りながら、既存の政策、制度を見直して、新しい可能性を見つけて行きたいと思います。

 

投稿者 naganobu : 2009年12月12日 21:57  

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コメント

政策提言って・・・凄いですね!
ビックリしましたが、確かに今の政治家・官僚が良い政策を出せるとは思えません。(彼らの能力というより業界構造の問題で)
だから、こうやって自分達で考えて声を上げていくのが一番現実的かもしれませんね。

私はまだまだ不勉強ですが、このシリーズを読んで参考にしたいと思います☆

投稿者 通行人 : 2009年12月15日 16:01

>農をとおした、あるいは、それにまつわる精神的な充足、人の営み、つながり、活動や考え(意識)です。

を再生していく必要があることは「確かに!」と感じました。

ただ、一定、安定した食料の生産も必要・・・。

それをどう実現する方法をこれから考えていきたいですね!

投稿者 きなこ : 2009年12月17日 19:17

政策提言までしてるブログって初めてみました!
今まで随分たくさんの記事がアップされてることにもびっくりです。
農家の状況を聞く限り、特に政策提言の8番がほんとに必要だと感じています。
これからも楽しみにしていますので、がんばってください~

投稿者 通行人2 : 2009年12月17日 19:26

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