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2009年08月29日

食糧安保論と食糧自由貿易論に注目!

食糧自由貿易が危険なのはなぜか
これからの食はどうなるのか・・・
そんなことを考えさせられる記事があったので、るいネットより、紹介します
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食糧安保論と食糧自由貿易論
    ~食糧が不足し高く売れる時代が来れば日本の農業に活力が戻ってくる
』より以下引用。
●食糧安保論と食糧自由貿易論
皆さん、日本の食糧自給率は約40%で、先進国中最低という話を聞いたことがあるでしょう。(例えば、フランスは約140%、アメリカ110%、ドイツ90%、イギリス70%。) この現状に対し、大きく二つの立場があります。
一つ目は、食糧安保論。「有事の際、食糧輸入ができなくなる可能性があるから、自給率を高めるべきだ」という立場。
二つ目は、食糧自由貿易論。「日本の農業は生産性が異常に低い。国産の食品は外国産より何十倍も高く、消費者は著しい損害を被っている。補助金まみれの農業をつぶしても、外国からの安い食糧で食っていける。自由貿易万歳!」という立場。
どっちが正しいのでしょうか?
私は、食糧安保論絶対支持です。とはいえ、今までの食糧安保論者の根拠が、イマイチなんですね。有事の際というのは、「戦争」とか「経済封鎖」とかをイメージしているのでしょう。私は、「戦争の可能性は全然ない」とは思いませんが、大部分の日本人は「ありえない」と考えているでしょう。
違うのです。もっと説得力のある理由がある。
食糧自由貿易論者の根拠は、「輸入品の方が安いから」という一点につきます。しかし、これには二つの大前提がある。
第1に、これからもずっと輸入品は安い。
第2に、これからも食糧の供給が需要を上回りつづける。
この二つが成り立たなければ、輸入品の値段が上がること、供給が不足することもあり得ます。
実際はどうなのでしょうか?簡単なことなのです。難しい数式も何もいりません。世界の人口は1950年、26億人。それが99年には60億人になった。50年で倍以上増加しています。そして、現在も世界人口は年間8000万人のペースで増え続けているのです。これは、「地球よりも重い命」が増えている喜ばしい出来事。しかし、胃の数が年間8000万個増えているともいえます。
人口は今後どうなっていくのでしょうか?アメリカ商務省の予測では、2013年に70億人、27年に80億人、45年に90億人を突破します。この数字を見ただけでも、自由貿易論者の「輸入品は永遠に安い」という前提が疑わしく思えませんか?そればかりではありません。世界的に農業従事者の数は減少していくのです。
証拠もあります。06年1月25日の毎日。

「〈世界雇用情勢〉サービス業が農業を上回る ILO報告  
                        1月25日9時59分配信 毎日新聞」
【ダボス(スイス)澤田克己】
国際労働機関(ILO)は25日、世界の雇用情勢に関する年次報告書を公表した。
報告によると、サービス産業の就労者数が昨年末に初めて農業を上回った。」
「昨年末の世界の就労人口に占める産業別割合は▽サービス業40%▽農業38.7%▽工業21.3%。10年前にあたる96年には、農業が43.1%、サービス業が35.5%だった。」(同前)
「途上国では依然として農業の方が多いものの、東アジア(日本を除く)と東南アジア・太平洋地域では昨年末、農業がそれぞれ48.3%、47%で半数以下となった。
その他の地域でも農業からサービス業へのシフトという傾向は同じ。
サハラ以南のアフリカでも、昨年末までの10年間で就労人口に占める農業の割合は68.1%から63%にまで低下した半面、サービス業は22.9%から28.2%へ増えた。」(同)

経済が成長するにつれて、農業従事者の数は減り、工業・サービス業にシフトしていくのは世界的傾向です。つまり、「農業人口は今後も減少をつづける」という結論になる。この他、専門家は「バイオエタノールの普及」「耕地面積の減少」「土壌劣化による生産性の低下」「オゾン層破壊・酸性雨・温暖化等、環境問題による収穫高減少」等々の問題をあげています。
しかし、これらの要因を詳しく説明するまでもないでしょう。単純に、需要は年間8000万人分増えていく。供給は長期的に減っていく。この傾向は、明らかです。
それでどういう結論か?
第1に、需要が増え供給が減れば、食糧価格は高騰しつづけていくでしょう
「外国産は安いから」といつまでもいっていられません。
第2に、需要がさらに増え、供給がさらに減れば、自国民を食べさせるために輸出を規制する国が出てくるでしょう
いくら金を積んでも買えない事態が発生する。つまり、自給率の低い国は餓死の危機に直面するということです。
ちなみに、ベトナムは95年に米の輸出制限をしました。同年欧州は、小麦の輸出制限をしています。アメリカも73年に大豆輸出を一時停止したことがある。さらに、世界第2の米大国インドは07年10月、「国内インフレを抑制する」という名目で、米輸出を全面禁止。世界3位の米輸出国ベトナムもこれに追随し、米輸出を止めてしまいました。つまり、「食糧輸出を禁止する」というのは「夢物語」ではないのです。
ところで、世界の大富豪たちは皆、今書いたようなことを知っているようです。97年にあるアメリカ人大富豪から、「これから有望なビジネスは何だと思う?」と質問されました。皆さんならどう答えますか?そう、「ITです」と答えたでしょう。私もそういいました。するとその大富豪は、「これからは農業と水だよ」といいました。そして、私が書いたような解説をしてくれたのです。水については、「もう石油より高いだろ?」といいました。
その後、ユダヤ人、ロシア人、華僑等々、いろいろな人種の大金持ちと話をしました。皆さん口をそろえて「これからは農業が儲かる」といいます。儲かるというのは、つまり食糧が不足し高く売れる時代が来るということ。ですから私は、食糧自由貿易論はトンデモナイ、「日本は自給率100%を目指すべき」と心から主張します。

投稿者 megu3 : 2009年08月29日 List   

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コメント

民主党の政策が云々ということが本に書いてあるんですか?問題は6万円の小麦を作るのに60万円の費用がかかることなのでは?それは民主党以前の旧体制が積み上げてきたことの結果なのでは?あたらしい農とか言っておきながら目先の金勘定で特定の党批判が言いたいことってブログは、続けて読む気になれん。

投稿者 匿名 : 2010年8月16日 09:32

自分の周りにも「農業は大切。応援したい」という人は多いです。
ですから、真っ当なお金の使われ方であれば、支援金or融資の形はともかく、「農業に皆でお金を拠出する」点については国民の合意は得やすいと思います。
その意味で、確かに、一律のバラマキでなく一定の競争原理を取り入れた「黒字化優遇策」なるアイデアは、実現に向けて検討する価値は十分にあるのではないでしょうか。

投稿者 羊熊 : 2010年8月16日 20:33

政党というより政策批判ですね。所得補償について疑問の声を上げる人は多いのに、どの政党も結局はそれを打ち出してしまうのは確かに妙な話です。
さすがに、「日本農業を弱体化させること」が目的だとは言い切れませんが、票を確保するために補助金依存⇔バラマキの関係になりがちなのは政治体制の問題でしょう。
農業が市場において不利なのは事実なので、補償自体を否定する気はありません。要は、「努力している人が報われる」ような仕組みなら良いわけです。
お上任せでは今の構造と変わらないので、やはり農業者や一般市民が声をあげるべきですね。

投稿者 沖縄好きの愛媛人 : 2010年8月18日 18:20

政治家の批判ならいくらでも出てきますが、本当の農家の現状を知らない今の政治家に、活きた政策を打ち出すのは難しいと想います。
今回の浅井氏のように、批判だけなく発展的な提案(農業者戸別黒字化優遇制度)を世に打ち出していくことが、低迷している日本の農業が良くなる一歩だと感じました。

投稿者 toshi : 2010年8月20日 00:54

私も農業を自分で行うために色々研究しています。企業経営をしていたので多々思う事があります。日本の農業は、創意工夫をしていけばもっと良くなる。私は今の農家が余りに農協に頼りすぎていると思う。こんなレベルなら昔の農家のほうがまし。年寄りだとか言い訳が多すぎる。本当は自分の所でどんな物を作ったら良く育ち良い物が出来るか等の研究が足らなすぎる。本来農業は、土地があって何を作るか、という点でもっと土自体を知っていて行うものだ。誰かにこれを作れば儲かる、と言われたらすぐ其れに跳びつき行う程度の人間には出来なくて当然の仕事だ。金勘定しか見えない農民、そうなる様に仕掛けて行く人間、そこを農家の人には、はっきり自覚して、やってもらいたい。金が無くとも食える、何とか成るのが本当の農業だ。自分の楽の為に高い機械を買って支払いに窮するのは、農家は初めから知ってやった事でしょ。

投稿者 須佐の王 : 2010年9月28日 04:57

何を問題の基準に考えるかってことですね。
この本の基準だと円高なり通貨価値が高まるほど、食料自給率が高いということになってしまいますね。
農水省は有事の国防てき意味合いからで、この本はそこは全く無視して経済統計の観点から話していますので、問題が整理されないのは当然ということになると思います。

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