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2009年08月28日

農薬を徹底追究②!!(8)ポストハーベスト農薬

こんにちは るい農園研修生 さち☆です m036

今回はポストハーベスト農薬 2回目です。
前回(1回目)の記事は覚えていてくれているでしょうか?
前回は『農薬を徹底追求!!!ポストハーベスト農薬ってなに?』と、いうテーマで以下を追求しました。

 ・ポストハーベスト農薬とは?
 ・なんでポストハーベスト農薬が使われるのか?
 ・ポストハーベスト農薬を使用した輸入食品の実態はどうなっているのか?
 ・農林水産省(農薬)と厚生労働省(食品添加物)の管轄ってどうなっているのか?


今回は、さらに内容を掘り下げて、現在使われている薬剤の正体に迫りたいと思います!

と、いうことで、日本でポストハーベスト農薬に類するものとされている、
防カビ剤(オルトフェニルフェノール、ビフェニル、チアベンダゾール)防虫剤(ピペロニルブトキシド)の4種類と、
ポストハーベスト農薬と一緒に使用されることのあるワックス(食品添加物)についても調べました m005


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ありがとうございます Very Happy m022

 防カビ剤 
m147 オルトフェニルフェノール(OPP)

 :指定添加物。欧米で広く使用されている果実の防かび剤で、合成法で作られ、純度は97.0%以上である。白色、淡黄色、淡紅色の粉末、薄片、塊で、特異なにおいがある。水には10%以下で溶解、エタノール、油脂には自由に溶ける。本品は幅の広い静菌効果(糸状菌、細菌、酵母)を持っており、特にかび類に強い抗菌性がある。レモン、オレンジなど輸入に依存度の大きい柑橘類の防かび剤として、他の防かび剤(ジフェニル、チアベンダゾール)があるが、これらに耐性がある白かび病菌にも本品は効果があるので、本品単独またはこれらの防かび剤と併用して、表皮に散布又は塗付して使われる。

また、オルトフェニルフェノールの使用を巡っては以下の経緯がありました m118

  『日米レモン戦争』 1974年、厚生省(当時。現厚生労働省)は、当時認可を受けていなかったOPP及びTBZ使用と表示されている柑橘類を輸入しないよう警告を出した。1975年4月、農林水産省の技官が保税倉庫中のアメリカ産グレープフルーツに16.9ppmのOPPを検出、厚生省はその一部を廃棄処分にした。アメリカのマスコミが「日本が太平洋をトム・コリンズにした」と大々的に報じたこともあり、輸入業者及びアメリカ合衆国政府は日本政府に対し、OPPの使用を認めるよう強く要求。日本国内の消費者の強い反対があったが、1977年4月30日に厚生労働省はOPPを食品添加物として認可した。当時のこの経緯は、「日米レモン戦争」と呼ばれた。

m147 ビフェニル (ジフェニル)

 :指定添加物。欧米で広く使用されている柑橘類用の防かび剤で、合成法で作られる。ポストハーベスト農薬(収穫した後で使う農薬)として開発されたカビ防止効果のある保存料である。無~白色の結晶又は結晶性粉末で、特異なにおいがある。本品は特に柑橘類の腐敗菌である緑かび病菌、青かび病菌に抗菌効果がある。本品を塗付した紙を柑橘類の輸送容器中に入れて密閉すると、徐々に昇華して果実表皮に浸透し、貯蔵病害菌の発生を防止する。


m147 チアベンダゾール(TBZ)

 :指定添加物。ポストハーベスト農薬(収穫した後で使う農薬)として開発された科学的な合成により作られたかび防止効果のある保存料である。広い抗菌スペクトルを持っているので、諸外国でも工業用抗菌剤、農薬としても広く使われている。食品添加物としては合成法で作られ、白~類白色の粉末でにおいはなく、乾燥品は純度98.0~101.0%と純品である。本品の抗菌作用はかびに限定されているが、柑橘類の防カビ剤のオルトフェニルフェノールやジフェニルが軸腐れ病や緑カビ病に効果が乏しいので、これを補うために本品が認可されている。通常柑橘類にはワックスエマルジョンに本品を混入して、浸漬する方法が行われ、バナナには本品を添加した鉱油乳化液に浸漬するか、収穫時にスプレーするかの方法が用いられる。

 防虫剤 

m147 ピペロニルブトキシド(PBO)

 :指定添加物。日本で開発された植物成長調整剤であり、国内では「たばこ」に使用されていた。農薬としての登録は、2004年7月1日付けで失効したが、食品添加物の防虫剤として現在も穀類に使用されている。また、諸外国においてはビレスロイド系殺虫剤の共力剤として多くの農作物に基準値が設けられていることから、2006年5月より導入されているポジティブリスト制に対応して検査する必要があるもののひとつである。また、2004年に失効された理由として、ピペロニルブトキシドは一部の毒物分解をになっている重要な肝臓酵素を阻害することがあげられるようです。
共力剤は、農薬の力を強めるために農薬の中に入れられる。一般に「安全」な化合物と信じられているが、毒性については未知な部分があり、発癌性もラットやマウスで証明されているので、被ばくはできる限り避けるが望ましい。


最後に、ワックスについてですが、フルーツセーフティ さんより引用させてもらいました。

Q:果物にワックスを使用するのはなぜですか?それは食べても安全なのですか?

A:リンゴを手に取ったとき、表面がベトベトしていて気になったことはありませんか。リンゴは、水に溶けないろう物質(果粉=ブルーム)を分泌して、内部を保護する役目をしています。ブドウや柿なども果粉を分泌するので、表面が白く粉をふいたように見えます。リンゴの場合は、貯蔵期間が長くなると、果皮に含まれているリノール酸やオレイン酸などが増えて、これが果粉を溶かすのでベトベトしてくるのです。
ところで、収穫された果物は、ほとんどの場合、出荷前に泥やほこりを除去するために水で洗います。このとき、汚れといっしょに、自然に分泌されたろう物質もある程度落とされてしまいます。そこで、輸入、国産を問わず、内部の水分が蒸散するのを防ぎ、鮮度を保持する目的で、ワックスを使用することがあります。
ワックスは、日本では食品添加物として光沢剤に分類されています。一般には、ヤシ(パーム樹)の葉から分離・精製したカルナウバロウや、ミツバチの巣から圧搾・精製したミツロウなどが使用されます。これらの光沢剤は、長年の食経験があり、チョコレートやキャンディ、ガムなどにも使用されているので、安全性についての心配はありません。

と、ワックス単体で見ると安全のようですが、

>輸入物では輸送中に腐らないように、防腐剤、防カビ剤が散布されます。その直後にワックスがかけられます。また、これらの農薬が予め混ざっているワックスをかけているのです。つまり、防腐剤、防カビ剤が蒸発して無くならない様にワックスが使われていたのです m051

ワックスと一緒によく用いられる食品添加物(ポストハーベスト農薬に類する物)については、人体への影響がよく問題視されます。よって、それらが関与することで、「安全」とは言い切れないのでは?と思います。

しかし、ワックスを含む今回の食品添加物はすべて指定添加物に分類され、安全性を確保されているとされています。現在の食品添加物はポジティブリスト法に則り、人の健康を損なうおそれのない量として厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて基準値を設けています。よって、このポジティブリスト法が真っ当な評価システムであり、これらの基準値が守られていれば、『安全』と言えるのでは?と思います m005


う~ん、どんな展開になるのか気になりますか?
気になる方は、ぜひ次回の農薬を徹底追求③もお楽しみに m101 m022


引用参考 :らでぃっしゅぼーや添加物大辞典 
       ウィキペディア 
       東京健安研セ年報 
       渡部和男氏の文献 

投稿者 atarashi : 2009年08月28日 22:05  

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コメント

oppは、スーパーでグレープフルーツの値札の横などに、注意書きがされているので、どんなものかなぁ~って気になっていました。
「日米レモン戦争」にびっくり!

投稿者 ぐりとくま : 2009年08月31日 21:46

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