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2009年06月23日

『農業の現状と可能性』(前編)日本の農業の現状分析~データから見る農業の現状~

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画像はtyorudeさん借用させていただきました。

上の写真は荒れてしまった田んぼです・・・ Crying or Very Sad

そんな現状も見ながら、「データから見る農業の現状」ということで、現在の日本の農業がどうなっているのでしょうか?


農林水産基本データ集からみる日本の「農」の最新の実態を見てみましょう。


今回は、農水省の統計で数値化はされているものを、視覚的に捉えるとどうなるのか?という視点でグラフ化して、「どうなっているの?」を表してみました。


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ということで、まず最近みなさんが気になっている「食糧自給率」について


食糧自給率


上記のグラフからわかるように、日本の自給率は40%(カロリーベース)程度しかないのです。

なんで生産額では66%もあるのに、カロリーベースでは40%なのか?ということですが、ひとつのカラクリは、カロリーベース自給率の場合、畜産物には、それぞれの飼料自給率がかけられて計算されているということです。【参考】食料自給率とは(農水省)

そうは、いっても生産額でも66%と自国では食糧を賄えない状況です


その中身について迫っていきましょう m051 m051 m051 m051

まずは、  『農業の総生産』  です。


農業・林業・水産業の総生産


上記から、日本の国内総生産は約1%ずつ増加しているのに対し、農業総生産はここ5年で3~6%ずつ減少しているのです Shocked Shocked Shocked
そして、平成14年~平成18年の5年間ではなんと11%も減少してしまっているのです Shocked Shocked Shocked Shocked Shocked Shocked

しかも、

4兆7007億円(18年)という数値は、

農業総生産/国内総生産×100=たった1%にも満たない
とかなり少ない状況なのです。

続いて  『農業総産出額』  を見てみると・・・


農業総産出額(全国推計値)


畜産に関しては微増しているのに対し、お米は下がり続けています。

なんと、5年で25%減の状態 m051 m051 m051 m051

米の一人当たり年間消費量 112kg(昭和40年)→59.5kg(平成15年) 年間1人当たりの米の消費量(農水省)
と半分にもなっているのです。

(江戸時代に使われていた米の一石≒150kgは人一人養うことが出来る米の量(「加賀100万石」とは100万人養える豊かな国という意味)のことを示していたことからみると、現代人は、その3分の1しか消費していないということがわかります)


しかも農業総産出額の8兆1927億円 は、
トヨタの20兆5295億円(21年)【参考】産経ニュースに遠く及ばないような数値なのです。


農林水産物の輸入・輸出額

そして追い討ちをかけるように、農林水産物の輸入は、林産物、水産物では減少の傾向にある一方で、農産物に関してはあがっている状況 なのです。

人口が増えていない現状で、輸入品が多くなるということは、国内の農業が締め付けられるということ、


そのような状況で、 『農家』 はどのようになってしまったのでしょうか?


農家戸数


上記より、252.2万戸(販売農家175万戸)と10年前に比べて35%も減ってしまっているのです。(日本4600万世帯)


農家人口

 
 
 

農業就業者数


農業就業人口は298.6万人、うち65歳以上180.3万人と60%が65歳以上という産業構造になってしまっているのです。
(【参考】日本=1億2760万人、65歳以上2880万人(22.5%)【参考】統計局「全国推計人口」21年6月1日


そして、農家が減る・後継者がいないということは、『耕作面積』も減るということ。

昭和36年の609万haをピークに、
平成20年では462.8万ha約25%減少しています。

また農家が減ってしまって担い手がいなくなってしまった田畑。
それが現在問題となっている 『耕作放棄地の問題』

耕作放棄地面積

39万haとますます増えていく状況です。

人が減り続けている農家、農家ではやっていけないの???
気になる農業の所得です。

農家の所得の動向
※農業所得(生産農業所得)は産出額から飼料代・肥料代や機械償却費などの物的経費を差し引き、補助金等を加えたものであり、農業者の人件費、地代、利子を含んでいる。


販売農家総所得 484万円、農業所得120万円
主業農家総所得 548万円、農業所得425万円


農業を主業でやっている農家でさえ、総所得が548万円。(1世帯ですよ)
純粋に農業だけで425万円しか稼ぎ出すことが出来ない状況なのです。

農業は儲からない→跡継ぎがいない→耕作放棄地が増加→日本の農業衰退!?

といった悪循環のループに嵌っています。

しかし、その一方で可能性を示すデータもあります。


一つ目は『新規就農者の数』 です。


新規就農者数

15年ほど前の平成7年の4万8千人から、平成19年の7万3.5千人と50%も増加しているのです。
そして、39歳以下の就農も平成19年では約20%と増加しています。

そして、「農」への意識は一般の人たちへも広がっています。

市民農園の開設状況の推移

なんと市民農園が右肩上がりに上昇しているのです!!

特に都市的地域では、693haと拡大しています。

しかし、耕作放棄地の39万haには遠く及ばないのです・・・

最後にもう一点、日本の農家は個人経営と言われてきましたが、最近では「集落営農」への可能性、つまり「農」の集団化という方向にも向かっています!!

集落営農

今まで、個でやっていて、安い輸入野菜には全く太刀打ちできなかったものが、集団化することで効率化、役割化ということで可能性に向かっているように見えます。

しかし、このような状況になってしまったのはなぜでしょうか?

今回は、データでどのようになっているのか分析してみました。
次回は、
『農業の現状と可能性』(前編)日本の農業の現状分析~農業の抱える問題~
についてお送りいたします。

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投稿者 sari : 2009年06月23日 22:17

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コメント

農業は儲からないけれど、新規就農者はアップしているΣ(・ω・ノ)ノ!w

農業をなんとかしないと!という危機意識からなんでしょうか??

それとももっと別の意識?やりがいとか??

投稿者 ぽにょ : 2009年06月24日 09:43

確かに新規就農者は増加していますが、継続しているかが問題です。
どれくらいの人が離農して行くのでしょうか。

投稿者 み~ : 2009年06月25日 21:59

記事の中にある市民農園の数は面白いですね☆

まさに人々が農の魅力に関心を寄せてきた証拠の一つと言えるように思います☆

投稿者 元祖アグリマン : 2009年06月25日 22:47

>ぽにょさん
コメントありがとうございます。
新規就農者の意識はどうなのでしょうか。
その意識を探っていくのが今回のシリーズです!
次回、次々回記事をお楽しみに。

>み~さん
継続しているか?ということも問題かと思いますが、それ以上に農への意識が高くなっているということが可能性の一端ということではないでしょうか。
継続しているかどうかについては詳しいデータがありませんが、各自治体が新規就農者への支援に乗り出しているということは継続していくということは難しいということではないでしょうか。

投稿者 sari : 2009年06月25日 22:48

市民農園のグラフ、興味深いです!

その下の集落営農数のグラフでは、特定農業団体、すごく増えていますね!なんだろう??

投稿者 megu : 2009年06月25日 23:12

>元祖アグリマンさん
コメントありがとうございます。
市民農園の数が増加しているのは確かに興味深いデータです。
これからどうなっていくのか?
この市民農園の運営というのも調べていくこともおもしろそうですね~

>meguさん
コメントありがとうございます。
特定農業団体は、以下のサイトに詳しく書かれています。
http://www.f-kaigi.jp/tokutei/tok_01.html
農水省が農地の利用集積を行う担い手として認定された団体だそうです。

投稿者 Anonymous : 2009年06月25日 23:30

うちの村でも耕作放棄地が深刻な問題になってます
一度荒らしてしまった田んぼはなかなか元に戻せませんし、草が生え放題になってると害虫の発生元となってしまいます
だいたい後継ぎが都会に出て行ってしまった家がほとんどです

投稿者 かず : 2009年06月26日 01:00

>かずさん
コメントありがとうございます。
耕作放棄地の問題、深刻になっていますよね。
それにしても、後継ぎがいなくなってしまってどんどん村自体に人がいなくなっていくというのは大きな問題ですね。
今回はデータを元にどうなっているのか?
ということをあげましたが、今回のシリーズで「どうする?」というところまで追求していきますので、次回以降の記事をお楽しみに!

投稿者 sari : 2009年06月26日 12:12

sariさん 村の後継者の問題はどこの地域に行っても深刻になってるんじゃないでしょうかね

次回の「どうする」を楽しみに待ってます

投稿者 かず : 2009年06月26日 19:21

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