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2008年08月27日

新大陸起源の食の受容について

みなさん、こんにちは m095 たてこです m208
8月もすっかり終わりに近づいてきましたね m003

食品シリーズ第2回 m059
今回は、前回紹介した森枝卓士氏の「食の文化変容」序説の続きより、

新大陸(オーストラリア・アメリカ大陸)起源の食の受容についてせまってみたいと思います m030

新大陸起源の食って・・・?

るいネットでも紹介されている「理解する世界史&志向する競馬>農耕と牧畜の開始」によると、

従来、農耕はメソポタミアで始まり、そこから世界へ広がっていったという一元説が唱えられてきましたが、現在は、いくつかの地域で独自に農耕が始まったという説があり、この方が妥当性があるように思われます。なお、「  」は、中尾佐助氏が名付けている名前です。

として、4つの農耕文化に分類されています m216

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1 東南アジア「根栽農耕文化」

   サトウキビ、タロイモ、ヤムイモ、バナナ

2 メソポタミア「地中海農耕文化」
   大麦、エンドウ、ビート、小麦

3 メソアメリカ「新大陸農耕文化」
   ジャガイモ、菜豆、カボチャ、トウモロコシ

4 西アフリカ「サバンナ農耕文化」
   ササゲ、シコクビエ、ヒョウタン、ゴマ

ちなみに日本は4にあてはまり、西アフリカから、東アフリカ、インド、中国、日本、東南アジアに伝わり、独自に発展するとともに、相互に影響しあったとされています m071 イネを含む雑穀が主で、豆類もある m034 いずれも夏作物という点が共通している m270 詳細はリンクを参照して下さい m030


さて、新大陸起源の食としては、とうもろこし、唐辛子、トマト、じゃがいもなどが代表的な作物になりますが、森枝氏が言われているのは、大航海時代に旧大陸(ヨーロッパ)から新大陸への栽培植物の移動は、人の移動に伴うものであるから問題ないが、なぜ、とうもろこしやジャガイモのような全く見ず知らずの新しいものを受け入れたのかという点についてです Rolling Eyes

そして、その点について「言葉」に注目され、
トウモロコシのことを当初、南フランスでは「スペイン小麦」、「スペイン粟」、イタリア、ドイツ、オランダなどでは「トルコ小麦」などと呼んだ
とし、その呼び方から既存の穀物の代用品として受け入れられたのだとしています。つまり、
トウモロコシやジャガイモは痩せた土地でも栽培することが出来、しかも植えた量に対する収穫量が小麦などよりも圧倒的に優れていたため、「貧者の小麦」として受け入れられた。
その証拠に、ジャガイモは、世界の飢饉を救ったとまで言われているんです Shocked
どこでも作れて、3ヶ月で収穫できる m029
むいた皮を土中に埋めると皮についている芽が発芽するほどです m178

それだけの生命力があったからこそ、平均標高が約3,500mのアンデスが原産地となったのでしょうか m050 しかも、ジャガイモだけでなく、トマト、トウガラシ、カボチャといった食物の原産地でもあるというから驚きです Shocked

唐辛子も熱帯アジアの一部でしか栽培できなかった胡椒の代用品として受けいれられたのではと言われています m029 柚子胡椒なんかがそうですね m034

いずれも、今ではすっごくメジャーな作物なのに歴史は短く食用として食べられるようになったのはわずか200年ほど前だと言われています m053 トマトやじゃがいもについては、毒があって食べられない m252 と考えられていました Crying or Very Sad
参照:リンク リンク
今やすっかり国民食となっている韓国のキムチ Twisted Evil や、インドや東南アジアの激辛料理 Evil or Very Mad イタリア料理に欠かせないトマト m270 イギリス人にとっての国民食ポテト m171 が、大航海時代以前はなかったというのだから驚きですよね Shocked


すっかり長くなってしまいましたが、最後にインカ帝国の主食であったとされるジャガイモの栽培方法について m208 リンク
現地で原住民と一緒に生活することで、インカ帝国の主食がトウモロコシではなくジャガイモであることを発見した山本氏によると、ジャガイモの栽培は、1つの畑に何十種類ものジャガイモを混ぜて植える、多品種栽培が主流だそうです m034 生産効率はよくないのですが、病気や旱魃が発生しても被害が少なくて済むのだそうです m181 アンデス全体では3000−4000もの品種があるといわれているのだとか Shocked

インカ帝国は食べ物が豊富で、飢えで死ぬ人はいなかったのも、こういた農業手法によるもの m261 経済的には決して豊かではありませんが、今でも飢えで死ぬ人は、まずいないそうです Very Happy

多品種栽培については、以前るいネットで紹介されていて、気になっていましたが、インカの事例はまさにその実践事例なのだと思いました m208

「大規模単一作物農法」とは対極にある「小規模多品種農法」の方がトータルに見ればより多くの生産高を生み出し、より多くの人を養い、そして土壌への負担も少ない。ある単一品種のみ大量に栽培するというのは「農の市場化」「自由貿易(生産と消費の分離)」という構造が前提とされている(集団防衛上はそんな危険なことをするはずはない)。
リンク


また、普通のジャガイモは、標高約4,000mまでしか栽培できないが、毒のあるものはそれ以上でも栽培でき、動物やウイルスなど、他の生物に食べられにくく、寒さにも強いので、村人達はそうしたイモも、毒抜きをして食べているのだそうです。

保存方法には、ジャガイモを凍らせた後に、乾燥させる方法があり、これを何回か繰り返すうちにブヨブヨになるので、足で踏んで汁を抜き、天日で乾かすと、何年でも保存可能な状態になるのだそうです。

ここでも生きてゆくための食への工夫、探究心が窺えます m218


最後に多品種栽培を行っている元気な農家さんを紹介します Very Happy
みなさんの熱い想いをぜひ読んで下さい m030

伊藤農場さん
かとう旬菜畑さん
河野 博久さん

投稿者 staff : 2008年08月27日 01:21

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