« 食べたい野菜の選び方♪ | メイン | 大豆食品の「遺伝子組み換えでない」はどこまで信用できるのか? »

2008年05月30日

日本は農業従事者の多すぎる国?!

日本は先進諸国に比べて、食料自給率がダントツで低い m010 m252
農業従事者はどんどん減るばかり m097 m068

どうやったら、食料自給率は上がるんだろう m132
農業従事者は増えていくんだろう?と思ってました m132

いろいろと調べていると、データとしては少し古い m004 のですが、
意外なデータが見つかりました m050
これって、どう捉えたらいいと思いますか m134

ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ

1.アメリカの巨大な農業は、わずか270万の農場で営まれている。農場の9割は家族経営。ところが日本の農家戸数は480万戸。アメリカの27分の一の耕地、500分の一の牧草地にアメリカの1.8倍の農家がひしめき合っている。

2.生産基盤においてこれだけの差がある上に、アメリカは、労働生産性が非常に高い。アメリカのコメ m241 の生産労働時間は、10アール当たり2~2.5時間(日本は72時間)。小麦は10アール当たり0.7時間(日本は22.6時間で32倍)。肉牛肥育労働時間は生体重100キロ当たり1.3時間(日本は16.5時間で13倍)。

3.機械化がアメリカの方が合計では進んでいるが、単位面積当たりの馬力で行くと、驚くべきことには日本の方がアメリカよりトラクター普及率が高い。耕地1ヘクタール当たり、アメリカは1.3馬力に対して日本は5馬力で4倍。大型農機具全体への年間投資額もアメリカは一戸当たり47万円に対し日本は18万円。戸当たり絶対額では日本の方が安いが、経営規模が30分の一であることを考えれば、とてつもない過大投資となっている。1ヘクタール当たりの装備率は日本は100万円に及んでいるが、アメリカはその13分の1である。

4.これだけ大きな規模と生産性の格差があれば、アメリカの農民は日本の農民に較べよほど金持ち m034 であるはず。ところが意外や意外、一戸当たりの平均所得では日米ほとんど互角。アメリカが414万円に対して日本は400万円弱。1ドル260円換算であり、それ以上の円高となると日本の農家の方が所得が上になってしまう。アメリカでも兼業農家の比率は高いので兼業云々では説明できない。

5.これは日本の農産物価格の高さと農家マージンの高さが原因。生産者価格の比較では玄米 m241 60キロ換算でアメリカが4400円に対し日本は1万7000円で4倍近い。麦だったら6倍。肉牛だったら3倍。更に生産者利幅は、アメリカは平均18%だが日本は58%で3倍。日本の農家は、高いコストの農産物に更に高いマージンを乗せて売っている。

6.もちろん自然条件の差というものがあるが、それでもとても容認できるような差ではない。日本に於いても共同化などで規模拡大を図れば一挙に相当のコスト削減は可能である。いまの過保護農政の上にアグラをかいている意欲のない農民が離農させ農業人口がもと減らすべきである。

7.実を言うと、アメリカでも、60年代初期には農業の過剰人口と政府の過大な農業保護再生支出に悩んでいた。当時は農業がアメリカのアキレス腱であった。そこで、米経済開発委員会(CEO)が「農業人口三割削減論」という政策を提出し、大論争 m003 になったが、結局その後の展開は、アメリカの農業人口は三割以上減り、アメリカの農業は足腰が強くなった。

日米農業の生産性格差=国際競争力を失った高コスト・高利潤・高価格の日本農業(立花隆)

これも少し古いですが、アメリカの農家の85%は小さな家族農場だけれども、残りの15%の大規模農場が生産額の80%を占めているそうです Shocked http://www.ruralnet.or.jp/gn/200308/america.htm

こんなデータもありました。

農家戸数(万戸、1995年)日本344、アメリカ207、イギリス24、フランス80、ドイツ61

農業就業人口の就業人口比(2001年)日本4.4%、アメリカ2.0%、イギリス1.8%、フランス3.2%、ドイツ2.4%

日本の農家一戸当りの耕地面積はアメリカの1/123、イギリス1/42、フランス1/26、ドイツ1/23http://newmoon1.bblog.jp/entry/368729/


日本の農業従事者の割合が高いというのは驚きでした Shocked
また、耕地面積が狭いという問題はあるかもしれないけど、日本人の共同体意識を生かした
農業経営のあり方があるのかもしれないなと思わせられました m030

投稿者 staff : 2008年05月30日 23:56

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.net/cgi/mt-tb.cgi/562

コメント

日本の農家戸数がアメリカより多いとは!

投稿者 やが : 2008年05月31日 02:08

やがさん、早速のコメントありがとうございます☆
そうなんです。私もびっくりしました。

かといって大規模化したらいいって話ではないんですけど・・
農業の問題も統合の問題なんだなというのが新しい視点でした。

投稿者 たてこ : 2008年06月01日 00:45

25年も前の論文引っ張り出してきて

比較しても意味のない部分に驚いて

使い物にならない結論導いて

それに同調する参加者がいて。

時間の無駄。

投稿者 srx : 2008年06月01日 10:49

機械について過剰な投資である面もあるかもしれませんね。
しかし、圃場の面積とトラクタの馬力の関係はリニアな関係ですか?
圃場一枚あたりの平均面積も一緒に論じないと、片手落ちではありませんか? 「容認できる差ではない」とサラっと流されてしまっていますが...

あと「農家」の定義が各国で違うのでは? その点はどうなっているんでしょうか?

投稿者 ぴりらに : 2008年06月01日 12:26

srxさん、コメントありがとうございます☆
私も、srxさんの言う通りだと思う反面、
・日本の自給率がやばい→農業従事者をふやさなきゃ
っていうところにばかり頭がいってたので、今のあり方を見直すという面もあるのかと思い、取り上げてみました。
もちろん、農業のあり方の前に、食事を変えれば何とかなる問題のような気もしたりして、いつも混乱してますが(>_

ただ、知らないことがまだまだ多いなぁと感じるので、いろんな方向から考えてみたいとは思っています。
srxさんはいろんなことをご存知なようなので、またぜひいろいろと教えていただけたらありがたいですm(_ _)m

投稿者 たてこ : 2008年06月01日 21:15

追加です。
srxさん、確かに調べてみたら25年前の論文でした。リンク先が2004年だったので、その頃のモノかと思ってました。
よく調べず申し訳ありません(>_

それから、日本の農家はすごく保護を受けているのだと思っていたのですが、

>農業所得に占める戸別所得補償の割合は、イギリスが71%、フランスが52%、ドイツが50%、アメリカが46%、わが日本はわずか0,7%だ。<http://www.election.ne.jp/TakanoMamoru/33802.html

というのを見つけたのですが、実態はどうなんでしょうか?よく分からなくなってきました(T_T)

投稿者 たてこ : 2008年06月01日 21:58

ぴりらにさん、いつも鋭いコメントありがとうございます☆
機械については、実家が兼業農家だったのでいつももったいないなぁと思っていました。でも、、やっぱりみんなで共同で・・ってわけにはいかないものだっていうのも分かるんですけど・・

>圃場一枚あたりの平均面積も一緒に論じないと、片手落ちではありませんか?<
これについては、ちょっと意味がわかっていません(T_T)平均面積が違うから馬力が違って当然ということでしょうか?

>あと「農家」の定義が各国で違うのでは?

これはそのようです。http://www.maff.go.jp/soshiki/kambou/kikaku/chousakai/nougyoubukai/3kaisiryou/3-3.html
もうちょっと調べてみますm(_ _)m
ただ、このリンク先では日本は農業所得が相当低いとなってます。データって、どう取るかでほんとに変わってしまいますね。
改めて、しっかり調べてみたいと思います。

投稿者 たてこ : 2008年06月01日 22:08

たてこさん、こんにちは。

いえいえ、私も農業機械の共同利用をまるっきり否定するつもりはないですよ。
年に3,4日しか使わない機械を各個でもっているのは効率的とは言えませんからね。

>圃場一枚あたりの平均面積も一緒に論じな>いと、片手落ちではありませんか?<
>これについては、ちょっと意味がわかってい>ません(T_T)平均面積が違うから馬力が違っ>て当然ということでしょうか?

例えば、10haの圃場について論議するときに、2haの圃場が五枚で、計10haというのと10aの圃場が100枚で計10haというのでは、全然条件が違うのではないでしょうか? とい事です。
こういった条件が違えば、使用するトラクターの大きさや使用する農業機械の種類が違ってくるのは当然だと思います。
10a×100の圃場では、きっと土手などの面積もすごく広いでしょうからね。この土手の管理や草刈りなど、実際の作物の栽培とは直接関係ない作業も大幅に増えます。
これも、所用作業時間に大いに関係してこないでしょうか。

外国と日本では、栽培している作物も相当に違いますから、なかなか一概に単純な比較は難しいんじゃないかな..と思います。

もちろん、これはこのままいいとか、これ以上効率化は必要無いと言っている訳ではありませんよ。

投稿者 ぴりらに : 2008年06月02日 12:38

ぴりらにさん、お返事ありがとうございます!
なるほど、よく分かりました。

農家の定義、日本とアメリカの違いだけ調べてみたんですけど、日本が耕地面積が10a(1000㎡)以上あるいは、10a未満の時は、年間農産物販売金額が15万円以上の個人世帯を指していて、アメリカでは年間農産物販売額が1000ドル以上ある事業体を指すそうです。

アメリカでも全体の半数近くは1万ドルに満たない農家で、その点では日本の農家で販売額が100万円に満たない農家が半数以上を占めているのと同じようなものらしいです。

また日本では、大規模経営は養鶏・養豚にほとんど限られていて、稲作・畑作では農地法の規制があって、見られないetc.

確かに比較しようとするとかなり大変そうですが、どういうやり方があるのかを探るためにも引き続き調べていきたいです。
srxさん、ぴりらにさん、ありがとうございました☆

投稿者 たてこ : 2008年06月03日 03:27

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)