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2007年11月08日

日本は何人養える?①

こんにちは☆ヒヨッコ百姓です!
さてさて、いきなりですが、食料自給率がとうとう40%を切ってしまいました Shocked
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何となくはヤバイのは分かるけど、今の食生活からイマイチピンとこないかったり、「全く食べられなくなるってことはないんじゃない m052 」って気持ち、ありますよね~ m108 m109 m108

正直、自給率がいくらですよ~って言われても、危機感感じにくい m097 って人は多いはず m066
今日は少し見慣れた“自給率”とは違う、もっとリアルな数字で検証してみしょう m096 m096

ずばり、『日本は何人養える?』

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ポチポチありがとうございます Very Happy m001

参考にさせていただいたのはこちら→【政策空間】

m132 m121 日本だけで、どれくらいの食糧が生産できますか?

m133 m121 石油が現在と同じ値打ちで手に入るなら9,000万人分くらいは大丈夫かも知しれません。1960年代は食糧自給率が非常に高かった(カロリーベースで79%(1960年))頃ですが、このときそのくらいの人口がそのくらいでした。しかし、石油が高騰するなど、手に入りにくくなると、3,000万人も難しいかもしれません

m132 m122 なぜ石油と食糧が関係あるのですか?

m133 m122 肥料や農薬を作るのには石油が必要です。農業機械を動かすのも、輸送手段もそうですね。

m132 m123 どのくらい石油が必要ですか?

m133 m123 「土のはたらき」(岩田進午著)によると、化学肥料などを使う現代農法では、収穫物の2.6倍(1970年)のエネルギーを投入しなければなりません。1キロカロリー分のお米を作るのに必要な石油は、2.6キロカロリーだということです。化学肥料・農薬・トラクターで育てたお米は、石油でできている、といってよいでしょう
ちなみに、まだ有機農法が中心的であった頃(1955年)では、投入した労働などのエネルギー(労働など)の1.11倍の収穫が得られていました

m132 m124 では、有機農業にすれば、食糧問題は解決ですね?

m133 m124 そう単純にはいきません。有機農業に必要な有機肥料は、国内でまかなえうことができません m159 今、日本で生ゴミがあふれかえっているのは、そもそも海外から大量に食料を輸入しているためです。牛糞なども、海外からの輸入飼料が由来です。食糧や飼料の輸入がなくなれば、有機農業で使用する有機肥料も消えてなくなります。

m132 m125 山や海もあるのですから、国内だけで有機質肥料くらいはまかなえるのでは?

m133 m125 その前例として江戸時代を考えてみましょう。江戸時代は鎖国していましたから、日本はほぼ完全な自給自足でした。吉宗のいた享保の時代(18世紀半ば)に人口が約3,000万人に達すると、あとは明治維新を迎えるまで、人口が増えませんでした(「近世日本の人口構造」関山直太郎著)。

江戸時代は山林の下草から糞尿まで、リサイクルを徹底していました。それでも3,000万人以上は養えず、5年に一度くらいの頻度で、飢饉があったようです。 3,000万人分以上の食糧をまかなうだけの有機質肥料は、日本の国土だけでは無理でしょう。

m132 m126 江戸時代よりも技術が発展している分、江戸時代よりもたくさんの食糧が生産できるのでは?

m133 m126 技術は進んだ部分と、むしろ失われた部分とがあります。進んだ部分は、ほとんどが石油エネルギーを自由に使えることが前提になっている技術です。化学肥料も農薬もそうです。石油の値段が高くなるなど、手に入りにくい状況になるとこれらの技術は使えなくなります。

逆に、石油エネルギーに頼らない技術は、かなり失われていると思われます。言い換えれば昔ながらの農作業ですが、現在の農家には、化学肥料を使うようになった農業しか知らない人が多くなっています。また、石油に頼らないというのは技術というより、システムに頼っている部分があります。生ゴミを埋めたて、糞尿を下水に捨てていることだけを見ても、よく分かると思います。国内自給率の高かった1960年代は、まだこれらのリサイクルシステムが機能していました。しかし、今はもうありません。

m132 m127 でも、江戸時代よりは耕地面積は広がっていますよね。

m133 m127 確かに広がっています。現時点で476万ヘクタール(2002年)、減反などが行われる前では最大で600万ヘクタール(1960年)の耕地面積がありました。しかし、いくら耕作地があっても肥料がまかなえなければその分収穫は落ちてしまいます。江戸時代よりも山林は貧しくなっているようですから、その分国内でまかなえる肥料が少なく、江戸時代より厳しいかもしれません。

m132 m128 日本は海で囲まれています。魚を余計に食べれば、もっとたくさんの人口を養えるのでは? 山の幸、川の幸もどうでしょう?

m133 m128 これだけ世界中から魚やエビをかき集めていながら、カロリー計算で数%分(カロリー計算)しかまかなえてうことができていません。海産物は重要な資源ですが、人口を養うには充分ではありません。

また、森林面積は江戸時代と変わらないのですが、戦後は針葉樹林が増え、食べられるような植物は少なくなっています。河川の魚もずいぶん少なくなっています。江戸時代より海山川の幸は期待できないと思われます。

m132 m129 一人あたりの食糧を作るのに必要な耕地面積はどれくらいですか?

m133 m129 日本人の今の食生活を維持するには、1400m2(1.4反)必要です。明治末期の食生活なら、600m2(0.6反)です(農林水産省「食料需給表」)。現在の日本の耕地面積から計算すると、現在の食生活で3,400万人分、明治末期の食生活で8,000万人弱になります。過去最大だった600万ヘクタールで計算しても、それぞれ4,300万人と1億人です。現在の日本の人口は1億2千万人ですから、明治の食生活に戻っても、まだ足りません。

m132 m121 m130 では、輸入がなくなっても米を食べればよい、という話は無理なのですか?
昔はそれができていたのですよね。

m133 m121 m130 実は、お米を主食にすることができた歴史は、とても浅いのです。大正の末くらいからです。それまではムギやヒエ、アワなどの雑穀が重要な食糧源でした。満州や朝鮮半島から食糧を輸入(当時は強制的移送)するようになって、日本人ははじめてお米を主食にすることができました。

第一次大戦後、シベリア出兵の噂でお米が暴騰し、1918年、富山県魚津で主婦たちによる米騒動(1918年)が起きたのが発端だそうです。これにあわてた政府が、朝鮮半島から米を大量に日本に運び(強行に近い)、そのかわりに満州からアワを送っていたようです。朝鮮半島でできるお米の約半分(45.3%)が日本に移送されました(「日本農業100年のあゆみ」暉峻衆三)。日本人が国民的にお米を主食にすることができたのは、このときからでした。ちなみに朝鮮ではそれまで一人あたり0.7石(1915~1919年平均)のお米を消費していたのに、日本への移出以降、0.44石(1930~1936年平均)まで落ち込みました。

この歴史的事実だけ見ても、日本のお米だけでは充分な人口を養えないことは明らかです。

m132 m121 m121 お米よりももっと生産性の高い作物を育てるなどすれば、どうでしょう?

m133 m121 m121 農水省が1998年に出したシミュレートシミュレーションでは、そうした試算が出ています。減反したところも耕す、新しい耕作地も開拓する、お米にこだわらず、ジャガイモやサツマイモといった生産性の高い作物の方が適している耕作地ではそれを育て、お米の品種もコシヒカリではなくもっと多収の品種に切り替える。そうしたあらゆる最善の方策を採ったとしても、国内には8,000万人分の食糧の生産力しか国内にはないようです(国民一人あたり1,760キロカロリー、必要なカロリーの3分の2)。

しかもこの数字は、石油の利用に支障がないということが前提です。食糧輸入が困難な事態は、当然石油も同様と思われますから、8,000万人からその分を差し引かなければなりません。堀江武京都大学教授は、別の計算式では、すが4,800万人とはじいていますいう数字がはじき出されています(「作物学総論」堀江武・他著)。

m132 m121 m122 みんなで我慢して、少しずつ分かち合えば、どうにかなるのでは?

m133 m121 m122 そうできるとよいですね。ただ、難しいとは思います。商品相場でも1割足りないだけで値段は倍以上に跳ね上がります。そうすると分かち合う前に、商品が買い占められてどこかへ消えてなくなってしまいます。国が統制経済を行ったとしても、十分なことができないのは、戦争中や、1994年の米騒動を見ても分かります。

また、みんなで少しずつ耕して、自分の食べる分を作るというのにことも、難しさがあります。江戸時代には、人口の8割以上が農民でした。それでも5年に1度の頻度で凶作が起き、姥捨て等の悲しい出来事がありました。そんな時代ですから、武士も含めて、贅沢していた人は皆無に等しかったと思われます。それでも人口は3,000万人以上に増えることがなかった。この国の持続可能な人口は、鎖国状態であれば、3,000万人が目安になるでしょう。

“農産物が石油で出来ている”という表現には現場の者として思わず納得です m109 実際、燃料やビニル資材が手に入らなくなったら、それだけで生産量はがた落ち m097 間違いなしです m107

石油等の物資が入ってこなければ、鎖国状態では3000万人しか養えない m049 m049
今の人口の1/4Σ( ̄□ ̄;)!!??

この数字にはかなりビックリです。。

そして市場原理に則っているいる以上、「少ない食料を皆で仲良く分け合いましょう」も確かに非現実的!絶対どこかで買占め等起こり得るo(><)o
(食料=生ものだけに、オイルショック時のトイレットペーパーの騒ぎどころじゃなさそう Shocked m004
それに石油に頼った農業をしているのは日本だけじゃないですもんね m111 世界中がそうである以上、もし石油が高騰すれば今と同じように食料が日本に入ってくるとは限らない m112 =“鎖国”に近い状態も案外起こり得る現実!?

ん~危機感高まってきました。。

でも他の産業だって、日本は技術力あるし、外貨も持ってるし…その辺で何とかならないのかなぁ?
ってあたりは次回へつづきます m071


投稿者 sika0228 : 2007年11月08日 23:10

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トラックバック時刻: 2007年12月18日 13:53

コメント

中々興味深い記事でした。
わかりやすくてとても良かったです。
国土を考えれば当たり前なんですけどね・・
それに気付かないし・・・
いつまでも今のように食べ物が入ってくるとも限らない事はわかりきっているのに・・・
少子化位で丁度良いのかもね(笑)。
今でももうすでに魚1つでも国際的に見れば買い負けて手に入りづらくなっているのをどれ位の人が真剣に考えているんでしょうか???。
今大量に輸出している国の砂漠化が何処まで進んでいるか・・ちゃんと知っているのでしょうかね???。
まあ・・出来る事をしていくしか無いのでしょうが・・・
石油の値上がりは厳しいですね~~~。
資材費運賃共に大幅値上げですから・・・
この状態に何処まで今の農家が耐えられるか・・・
余り続くと・・・やって行けなくて辞める人も出てくるでしょうね・・・それでなくても農業者少ないのにね~~~。

投稿者 mimi : 2007年11月09日 08:58

mimiさん☆いつもコメントありがとうございます☆.。.:*・°

一見飽食で、食糧危機なんて感じられる場は無い今の世の中。
本当はこういった、正に“生命”に直結することは、マスコミだって大々的に取り上げ、追求する必要があるはずなのに、実際はグルメ・美食・贅沢報道ばっかりですもんね(*_*)

投稿者 ヒヨッコ百姓 : 2007年11月13日 21:05

最近の中国の経済成長は凄いですね・・一昔前の日本のバブル期のようです。
今は安い人件費や経費が有る程度の水準まで来たら輸送する分だけ国産より高くなる可能性も有る訳で・・
まあ・・中国バブル。。このまま続けばあと10年も有れば逆転の可能性も有りますよね・・恐い事です。
いつも不思議に思うのですが・・これだけの情報社会で・・皆さん国際事情とか・・ニュース見ないのですかね???。
自分の置かれている状況を冷静に見られないようでは本当にこの国大丈夫なのか???と思います。
まあ・・わかっていても・・声に出して言わないのが日本人なのかも知れませんがね(笑)。

投稿者 mimi : 2007年11月14日 00:43

興味深い記事でした。

食糧はあって当たり前の時代ですが、日本においては江戸時代と養える国民の絶対数3000万人は変化していないのですね。。

加えて
江戸時代は人口の約8割が農民
第一次産業に成就する人々は現在約1・5割

江戸時代は国民の8割を動員して食糧確保に当たっていたが飢饉で飢える時代。
本当の食糧危機が今起こったら日本国民の8割が農家に転職??
難しいでしょうね。。。

投稿者 しみみ : 2008年05月07日 13:25

 日本の現在の耕地面積では人口3000万人しか養えない。--ショックを感じます。
 今、この国にはその4倍の人間が生活しています。人口の減少期に入っているとはいえ、4分の1になるのははるか未来でもありそうに思えません。
 耕地の拡大も一朝一夕にできないでしょう。
1階が水田、2階が野菜畑、3階が果実のビニールハウス、4階が家畜小屋、そんな夢のような複合農業ビルでも建てなければいけないのでしょうか。面積が同じでも4倍の収穫をあげる高品種が発明されるでしょうか。
 「ギョーザ事件」以降海外への農産物依存に対し不安は更に高まっています。私もそうです。国内産農作物への需要が強まっているそうです。しかしそれに対する供給力が急に拡大するのは困難でしょう。新しい耕地、新しい労働力が確保できたとしても長期的な年月が必要となるでしょう。
 食糧自給ーー本当に難しい問題です。

投稿者 匿名 : 2008年05月07日 13:37

コメントありがとうございます。
たぶん、工業的なやり方や品種改良に委ねるようなやり方は状況をさらに悪化させるように思います。
食糧需給の問題については、2008年04月23日の記事「食糧需給の状況整理」に書きましたので、是非ご覧下さい。
食糧の問題を食糧、農業の問題としてだけ切り取っても全く可能性は見えない、社会全体の課題として、社会システムとして、どう考えるのか!?が重要だと思います。

投稿者 まるいち : 2008年05月10日 20:12

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