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2007年08月02日

なぜ鳥獣害が激化するのか?1回目

農作物鳥獣害対策地域指導者育成研修育成講座に参加してきました。参考になることもあるので随時紹介していきます。

この講座は、地域をまとめて鳥獣害対策を実践していく指導的な人材を育てることを目的 tikara とし、合計5回の講座で構成されています。

今回は、第一回目でなぜ鳥獣害が激化するのかでした。 Crying or Very Sad

講師は井上雅央氏で、現在は近畿中国四国農業研究センターで鳥獣害の対策を担当、著書には、「ハダニ おもしろ生態と賢い防ぎ方」「60歳からの防除作業便利帳」「山の畑をサルから守る おもしろ生態と賢い防ぎ方」「山と田畑をシカから守る おもしろ生態と賢い防ぎ方」等があります。

これから講座のポイントを紹介します。

鳥獣害の激化の原因は、温暖化・過疎化・人口林の増加などは推論でしかなく、原因は他にある m052 m044

先を読む前にポッチ宜しくお願いします。
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では、なぜ鳥獣の被害が激化するのかですが。
原因を鳥獣の立場から見ると。

たまたま集落や畑に来る・・・・・・・危ない目に遭わずに餌が食えた
もう一度来る・・・・・・・・・・・・・・・・・また危ない目に遭わずに餌が食えた
さらに来る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今度も餌にありついた

    いつ行っても食えるという学習をする
            m118
何度も行くうちに人に見つかったが・・無事に逃げることができた
もう一度人に追われたが・・・・・・・・・・また楽々と逃げることができた
さらに追われたが・・・・・・・・・・・・・・・今度も楽々逃げた

    人なんて恐ろしくないという学習をする
            m118
     こういう学習を餌付けと言いうそうです

では、この餌付け用の餌は野生獣から見れば2種類しかないそうです。

食ったら人が怒る餌
人間が必要とする物。(出荷する果実・野菜・剪定後の結果枝の目・有機肥料)
食っても誰も怒らない餌
人間が必要としない物(管理放棄園の新芽・花・果実・管理園に積み上げた剪定枝の冬目・果樹園や畦畔の雑草・冬場の果樹園の緑草・投棄クズ果)

人間が必要としない「食っても誰も怒らない餌」の具体的事例をあげると。

m121 稲刈り後のヒコバエ(刈り取り後から新たに新葉が出て小さな穂が出来ます)
昔の稲刈りは10月末~11月でヒコバエは生えないが、現在の8月の早や刈りの田では10アール当たり1表以上の米が取れ餌付け用の餌さを皆で作っているのと同じことになる。
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m122 コンバインでの刈り取り
未熟な米を選別し藁と同時に排出し放置する、落穂も多くありこれも餌付けの餌になる。
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m123 秋の畦や堤防の草刈
夏に刈った草は冬には新芽が出ないが、秋に刈った草には新芽が出る。真冬の山には無い青草を、サル・シカ・イノシシのために生やしてあげている事になる。
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m124 収穫もしないビワ・スモモ・ナシ・クリ・カキ・ミカン等
離農した家屋には放置された果樹がたくさんあるし、村落の中にも収穫しない果樹が多くある。餌付けようとしてあるのと同じである。
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m125 家庭の生ゴミを家の前の田んぼに捨てる
いつも同じ所に餌場を作って餌付けしているのと同じで、人の気配やテレビ・ラジオに驚かないように学習までさせていることになる。

m126 収穫さえ済めば後はほたらかし
出荷用の農作物を収穫したら後の規格外の果実や野菜を放置したり、まとめて捨て場をつくり、安全な餌場を作っている。
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m127 動物愛護のやさしい心
村落に迷いこんだ鳥獣に餌さを与えて山に帰してやる、仲間をつれて帰ってきたら餌さを与える、今度は群れが来る


来襲する回数や頭数が増えるのは、その集落が、今までの餌場より多くの餌を食べさせて、栄養状態をよくさせている。村落を住人が餌場にした証拠であるShocked

鳥獣に、農作物と以外の餌さを区別しろといっても無理です。村落は自然界に無い年中豊かに餌がある場所になてしまたという事が事実。豊富に餌さを与えて来るなというのは本末転倒である。 Mad

鳥獣害対策の基本は鳥獣に餌さを与えないこと、そして人里が怖いところであると学習さすことであるようです。その為には、餌さを生産しない農業の生産様式と生活様式を変えていく、同時に、人里が怖いところであると学習さす対策が必要とのことです。 m050 m006

納得 Shocked
次回はこれらの取り組み方を紹介する予定です。

つづく

投稿者 hakosuka : 2007年08月02日 20:14  

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コメント

とても面白い展開で、次回が楽しみです。

ところで、手入れの行き届かない人工林は、
昼なお薄暗く、深閑としており生き物の気配を
感ずることが出来ません。

特に針葉樹林は、下草や潅木が生えず、
小動物や地中圏の細菌類まで貧しいと聞きます。

生物多様性を失った森林は、
そこに獣が生息できる豊かさを保持できない
のではないでしょうか?

針葉樹の人口植林地が、
日本の森林の40%を越えるほどになって、
しかもその大半の手入れが行き届かないなら、
生物多様性の劣化度は著しいと思われます。

一見、緑に被われた森林も、
緑のダムとは云えないだけでなく、
獣の生息域足り得なくなっていると思います。

それこそが、獣害多発の直接的な原因と
云えるのではないでしょうか?

投稿者 びん : 2007年08月03日 11:18

びん さんコメントありがとうございます。

鳥獣害の原因が何か?
私には確信のもてる原因がいまだにありません。

山が荒た事が原因であれば、戦中・戦後では広葉樹の大量伐採があり、村落近郊の山は禿山だらけになったそうですが、鳥獣害は減り事すれ増えなっかたように聞いています。

鳥獣は餌が無くなり個体数を減少させて、より山奥へ移動したのではないでしょうか。

戦後国家施策で行われた針葉樹の植林は昔の広葉樹林に比べて確かに豊かではありませんが、現在のように鳥獣害が激増する以前は、限られた餌の範囲で安定していたのではないでしょうか。

(猪・鹿・猿であれば餌の量で個体数が制限されると聞いています。)

人工の針葉林が手入れがされず荒れた状態と、手入れされた状態では、どちらが多くの餌さがあるのかもハッキリしていません。

事実関係で言えることは
1 里山や人工林が荒廃し人が入らなくなった事により村落近くにまで鳥獣の生息域が近づいた。
2 農村は農法も変わり、豊かになった事で鳥獣の餌が豊富にある村落にかわった。

以上の2点かと考えます。

投稿者 hakosuka : 2007年08月07日 21:11

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